私の嫌いな探偵

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東川篤哉、光文社
☆☆☆
コメディでありつつ、本格的な推理小説でもあるという、たいへん面白い本です。

 

関東地方の海沿いのどこか遠くにある街、烏賊川市という地方都市を舞台におこる殺人事件をボケとツッコミを交えながら解決します。主な登場人物は二人です。

 

二宮朱美(にのみやあけみ)
年のころは20代の中ごろ。おんぼろビルのオーナーで、悠々自適の暮らしをしている。退屈しのぎに探偵事務所に出入りし、事件が起きると首を突っ込まずにはいられない。

 

鵜飼杜夫(うかいもりお)
30前後のたよりない探偵。朱美のビルに事務所を構えているが、稼ぎが悪いので家賃を何か月も滞納していて、朱美に頭が上がらない。とても軽率で、ドジばかりしているが、観察眼が鋭く、ここぞという場面では名推理を発揮する。

 

この本の中では5件の殺人事件が起こりますが、コメディなのでおどろおどろしい描写はまったくなくて、こわがりな人も安心して読むことが出来ます。物語の前半にヒントが隠されていて、ラストできれいに回収する気持ちの良い推理小説です。

 

私は、ホントは優秀なのに普段はそれを隠して生活しているキャラが好きです。なので、一話目を読んでスグに鵜飼のファンになりました。

 

本の中ほどまで読んだころ、「なぜか知っている気がする」と思い始め、しばらく考えて思い出しました。むかし、二宮朱美を剛力彩芽さん、鵜飼杜夫を玉木宏さんが演じて、テレビドラマ化されてました。私は、お二人のイメージにピッタリ合ったはまり役だと思います。