クラス会へようこそ

成田名璃子、メディアワークス文庫☆☆☆高校を卒業後、5年たって、ほとんどの同窓生たちが社会人一年生になった年の夏の終わりに同窓会が催されます。そこに集まる男女の思惑が絡み合って巻き起こるドタバタ恋愛コメディです。 たくさんのキャラクターが登場…

青のオーケストラ 2巻

阿久井真、小学館☆☆☆1巻は、感じの悪いライバルの登場で終わっていたので、2巻はオケの中でのポジション争いがメインのヒリヒリした話になると思っていたのですが、違ってました。 楽団内ばかりか、学園生活全般まで網羅した人間ドラマ重視の正統派学園部…

私にふさわしいホテル

柚木麻子、新潮文庫☆☆☆本の表紙と題名から、ホテルを舞台にしたドタバタ劇かと思って読み始めたのですが違いました。 小説家にどうしてもなりたい中島加代子(30代前半)が、理不尽な出版業界を相手に手段を選ばず戦う姿をコミカルに描いた物語です。 【手…

寂しいは体に毒

私は、新聞の社会面というのは好きではありません。詐欺、窃盗、殺人などの気持ちが暗くなるようなことばかり書いてあるからです。 しかし、今日の社会面には私が気になっているニュースが同一紙面に扱われていたので、読み飛ばすことができず、目を通しまし…

劇団42歳♂

田中兆子、双葉社☆☆☆大学時代に演劇サークルで芝居をやっていた男5人が、ちょっとしたきっかけからお芝居をまたやろう、という話になります。 一時は同じ大学に通う学生だった男5人ですが、42歳の彼らは以下のような立場になっています。 ・チェーンスト…

201711運用報告

●10月12日に三菱東京UFJ銀行を売りました。売却益は -110,240円 でした。日銀が大規模金融緩和をやっている間は、銀行の業績は良くならないと判断し、思い切って損切りしました。 ●10月18日に【ひふみ投信】を50万円買い増しました。就…

悩み相談、ときどき、謎解き?2

成田名璃子、メディアワークス文庫☆☆☆千里眼と予知能力に目覚めてしまい、口コミで評判が広まって、行列ができる人気占い師になってしまった田中花子が、真実はときには人を傷つけるということを経験から学び、占い師を続けてゆく自信を無くしたところで、1…

悩み相談、ときどき、謎解き?

成田名璃子、メディアワークス文庫☆☆☆本のタイトルから推理小説かと思って読み始めたのですが、違いました。 身の回りの人間たちが、とてもくだらない人間に思えて、交流することをやめた田中花子(27)が主人公です。 花子は、昼間は会社で簡単な事務処理…

NHKにようこそ!

滝本竜彦、角川文庫☆☆☆たくさんの小説を読みましたが、【ひきこもり】を主人公にした作品は初めてです。 本の中で、日本にはひきこもりが2百万人いると書いてあったので、私が思っているより、この小説のマーケットは大きいかもしれません。 主人公は、大学…

子供がいても、いなくても

ゴミ屋敷を片付けるテレビ番組を見ました。 ゴミ屋敷の所有者がテレビに出演して世間に恥をさらすのと引き換えに、テレビ局のお金で汚部屋をきれいに掃除しちゃおう!、というバラエティー番組でした。 20代、30代の元気なダメ人間が所有者の場合は、私…

シノダ!チビ竜と魔法の実

富安陽子、新潮文庫☆☆☆小学3年生くらいから読むことが出来る児童書で、【となりのトトロ】みたいに日常の生活の中で不思議な体験をするファンタジー小説です。 一見すると普通の家族に見える信田家ですが、誰にも言えない秘密があります。それは、ママが狐…

不採用通知が届いた

認知症の母の介護をしています。トンチンカンな会話しか成立しないので、ずっと家にいると息苦しくなります。 無職なので収入がありません。お金がかかることができないので、どこへも出かけられませんし、人と会うことも極力避けています。 そんな生活を送…

みんなホリエモンのことを誤解している

ホリエモンの本が売れているみたいで、近所の本屋さんへ行くと彼の本が何種類も平積みされています。 本のオビには、 「修行なんてムダ」「教育は洗脳だ」「好きなことだけして生きろ」「会社なんていらない」 などの刺激的な言葉がちりばめられています。 …

安全靴とワルツ

森深絵、角川春樹事務所☆☆☆自動車を生産し、世界中に向けて販売している自動車メーカーがお話の舞台です。 主人公は、坂本敦子(30)、独身。敦子は物作りが好きでメーカーに就職し、机に向かっているよりは、作業着に安全靴で現場仕事をしているのが似合…

201710運用報告

200社以上から不採用通知をもらって昨年の末、 「日本に私を雇ってくれる所はない」 と諦めがつき、資産運用に真剣に取り込むことにしてから初めて損益がプラスになりました。2017年1月時点の損益が -527,400円 でしたから、すごくないです…

ふたりのかつみ

新井素子、角川文庫☆☆☆SFライトノベルです。 女であることに違和感を感じている中学一年生の勝美が、自分の部屋の押し入れにパラレルワールドへつながるトンネルがあることを発見してお話が始まります。 トンネルをくぐると、パラレルワールドには容姿がそ…

これは経費で落ちません! 経理部の森若さん

青木祐子、集英社オレンジ文庫☆☆☆現実社会ではお金がなければ何もできませんから、お金の流れを精緻に追跡できれば、個人のみならず国家でさえ、行動を全て把握できると私は思っています。 会社でこの役割を担うのが経理部です。あらゆる部署からあがってく…

核シェルターなんてムダ、無駄、むだー!!!

ゼネコンとつながりの深い国会議員たちが、北朝鮮危機を口実にして、税金を使って核シェルター建設を目論んでいます。転んでもタダでは起きないたくましさに感心するばかりです。 でもですね、冷静になって考えて下さい。北朝鮮から発射された弾道ミサイルっ…

かんかん橋の向こう側

あさのあつこ、角川書店☆☆☆山間の小さな温泉町、津雲で暮らす普通の人たちの日常を描いた物語です。【津雲】でネット検索してみたのですが、ヒットする地名はありませんでした。しかし、登場人物たちが話す方言や会話の内容から、中国地方の人口減少が問題に…

ヒガンバナ

さいたま市でヒガンバナが咲きました。 ヒガンバナは、私にとって秋の始まりを知らせる花です。 今年もなんとか夏を乗りきることができて、「ホッ」としています。

あの会社はこうして潰れた

藤森徹、日経プレミアシリーズ☆☆☆本書は帝国データバンクで働いていたサラリーマンによって書かれたものです。そのため、客観的な事実と、著者による簡単なコメントが記載されているだけで、倒産にまつわるドロドロした人間ドラマは一切ありません。 大企業…

少女霊異記

高樹のぶ子、文藝春秋☆☆☆主人公は高畑明日香(22)。短大を卒業後、薬師寺で非正規職員として働いています。 明日香の愛読書は《日本霊異記》です。日本霊異記は奈良時代の終わりから、平安時代の始まりにかけて活躍した景戒というお坊さんが、当時巷で語…

さいたま市の夏は終わりました

私の部屋にはエアコンがありません。ですから、夏の間はずっと、汗をダラダラ流しながら部屋でジッとしています。 なかでも悩ましいのは、就寝するときです。もともと寝つきが悪く、睡眠薬に頼っているような人間なのに、蒸し暑い部屋ではなおさら眠ることが…

201709運用報告

世界的な株高が終わってしまったようです。長いこと赤字の、インドへの株式投資が、もう少しで黒字になるところだったので残念です。 8月7日に富士フイルムを買いました。粉飾決算で株価が下がっていますが、高い技術力がある会社なので、今回のことで有害…

マタタビ潔子の猫魂

朱野帰子、MF文庫☆☆☆主人公は、どこにでもいる普通の派遣職員、田万川潔子(たまがわきよこ、28歳)です。潔子は薄幸体質で、目立たないように注意して暮らしているのに、不幸をもたらす禍々しいものを次から次へと引き寄せてしまいます。 それでも、生…

スイングアウト・ブラザース

石田衣良、光文社☆☆☆二流私立大学を卒業して11年目、33歳になった冴えない三人の男の物語です。女性が男性を馬鹿にするときに使う言葉で三人を紹介すると、 おたく・・矢野巧はげ・・・小林紀夫でぶ・・・堀部俊一 となります。 この三人は大学で出会っ…

私の嫌いな探偵

東川篤哉、光文社☆☆☆コメディでありつつ、本格的な推理小説でもあるという、たいへん面白い本です。 関東地方の海沿いのどこか遠くにある街、烏賊川市という地方都市を舞台におこる殺人事件をボケとツッコミを交えながら解決します。主な登場人物は二人です…

夏美のホタル

森沢明夫、角川書店☆☆☆恋人同士の若い男女二人が、バイクのツーリング中にトイレを借りるため立ち寄った雑貨屋の主人と交流を深めていくお話です。 雑貨屋《たけ屋》は街からは遠く離れた寂しい集落にあります。たけ屋には小さくて可愛らしいお婆さん(ヤス…

ネコと昼寝 れんげ荘物語

群ようこ、角川春樹事務所☆☆☆私が大好きな《れんげ荘シリーズ》の第三弾です。今回もとても面白く、一日で読み終わってしまいました。 主人公のキョウコは会社勤めが嫌になって、私は職場の重圧からうつ病になって、と理由こそ違えども20年以上勤めた会社…

ホノカアボーイ

吉田玲雄、幻冬舎文庫☆☆☆サンフランシスコの大学に通っていた玲雄(24)が旅行で立ち寄った、ハワイ島にある日系人たちが住む小さな村(ホノカア)で、映写技師のアルバイトを幸運にも得て、大学を休学し、短期間、ホノカアで暮らす姿を描いた物語です。 …