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ぽんこつ

阿川弘之、ちくま文庫☆☆☆1959年の東京を舞台に、ぽんこつ屋で働く青年、熊田勝利(25)と、大学4年生の三津田和子(22)を主人公にした物語です。 《ぽんこつ屋》と言われても今は存在しない商売なので、説明が必要かと思います。当時、日本で走る…

安全と安心は別物

私は役人だったころ、10年以上にわたって化学物質の安全性評価に関わる仕事をしました。その仕事の中で、消費者団体の勉強会に呼ばれて講師としてお話をさせて頂く機会がありました。 消費者の方々と直接話をさせてもらって感じたことは、 【安全と安心は…

鳩とクラウジウスの原理

松尾佑一、角川書店☆☆☆『エネルギーは必ず高い方から低い方へと流れていく』これをクラウジウスの原理という。 中学生になる頃から20代前半くらいまでの期間の若者たちにとって、異性にもてるか否かは非常に重大な関心事です。その期間に異性からまったく…

風のベーコンサンド 高原カフェ日誌

柴田よしき、文藝春秋☆☆☆平日の13時から30分間、民放テレビ局で放送される、いわゆる【昼ドラ】と呼ばれるドラマの原作にピッタリの物語です。 舞台は百合が原高原と呼ばれる高原です。バブル景気だった80年代にリゾート地として開発されたのですが、…

れんげ荘

群ようこ、角川春樹事務所☆☆☆《お仕事小説》に分類される小説は星の数ほどあると思いますが、この本はなんと《無職小説》!です。 こんな本は読んだことがありませんし、主人公が考えていることがイチイチ納得できる内容なので、とても楽しく読むことが出来…

3月の花

今日のさいたま市は風もなく、天気が良かったのでお昼を食べたあと、カメラを持って散歩してきました。 アンギョウザクラが満開でした。 セイヨウスイセン ハナニラ オオキバナカタバミ ビオラ 春になると次々に花が咲くので、散歩が楽しくなります。

東京近江寮食堂

渡辺淳子、光文社☆☆☆もうすぐ還暦を迎える妙子のもとに、なんの前触れもなく失踪してしまった夫から10年ぶりにハガキが届きました。住所は書いてありませんでしたが、ハガキの消印は東京文京区となっています。妙子は夫を探すために住んでいる滋賀県から上…

清々と 1~4巻完結

谷川史子、少年画報社☆☆☆私も、もうすぐ50歳なので、こんなに美しい世界は現実には存在しないと分かっているのですが、それでも、 『こんな学校があったらイイなぁ』 と思いながら読みました。 主人公の田中清(さや)が第一希望だった名門女子高校、鈴蘭…

あまからカルテット

柚木麻子、文藝春秋☆☆☆中高一貫の女子校から疎遠になることなく、月1回のお茶会をずっと続けることで友情を絶やさずにやってきたアラサー女子4人組の物語です。 5つの短編から構成されていて、前半の4つまでは4人組のうち一人を主人公にして、他の三人…

201703運用報告

私の頭痛の種の一つが、三菱UFJ銀行です。 これを買ったのは、まだ竹中平蔵さんが閣僚の一人として金融行政に辣腕をふるっていたころのことです。 私は、竹中さんの力で銀行がかつての栄光を取り戻すんじゃないかと考え、何回かに分けて800株も買って…

思い出のとき修理します

谷瑞恵、集英社文庫☆☆☆『オタク』と呼ばれる人たちが好むジャンルに、【幼なじみ】というものがありますが、これもそれに含まれるんでしょうか? 都会で美容師をしていた仁科明里(28)は職場恋愛で失恋して、同時に仕事も失ってしまいます。 そして、小学…

鉄子の旅 3代目

霧丘晶&横見浩彦、小学館☆☆☆【鉄道に人生を捨てた男】、横見さんが若い女性漫画家を電車で日本全国連れまわして、その様子をマンガにした作品です。私は初代の菊池直恵さんからのファンで、本屋に平積みされているのを発見して即買いしました。 まだ読んだ…

ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会

青柳碧人、ハヤカワ文庫☆☆☆人が死なないミステリー小説です。 幹館大学には変わった建物を鑑賞して楽しむサークル、【ヘンな建物研究会】、通称【ヘンたて】があります。 そこに新入生として入会した中川亜可美の目線で、個性的なメンバーと一緒に変わった建…

ビターシュガー

大島真寿実、小学館☆☆☆《虹色天気雨》の続編です。これを先に読んでいないと作中の人間関係が分からないので、《虹色天気雨》を読んでから《ビターシュガー》を手にしましょう。 アラフォーになった市子、奈津、まりとその友人たちの日常を市子の目線で描い…

【究極超人あ~る】がヒットした理由

1月30日の読売新聞の《名作を訪ねて》のコーナーで【究極超人あ~る】が紹介されていました。1985年~87年にかけて週刊少年サンデーで連載されていたマンガです。 私が高校生のころに夢中で読んだマンガだっので、記事に見入ってしまいました。 当…

ギンヨウアカシアが咲いているか見に行ってきました

自宅から自転車で20分くらいのところに立派なギンヨウアカシアのあるお家があって、そろそろ咲いているんじゃないかと思ってカメラを持って行ってきました。 行く途中で、サクラソウが咲いていたのでパチリ。 ギンヨウアカシアは咲き始めていましたが、ま…

面接に行って、断った

ポストに勝手に投函されるフリーペーパーに載っていた求人広告に興味が湧いて応募したところ面接に呼ばれたので、往復の電車賃600円を払って行ってきました。 東京とその周辺の県の住宅街にある貸農園で家庭菜園をお客にやらせる会社です。フリーペーパー…

結婚相手は抽選で

垣谷美雨、双葉社☆☆☆日本の人口減少問題を解決するために政府が成立させた法律、 【抽選見合い結婚法】 を巡っておこる悲喜こもごもを描いた物語です。 法律の骨子は①25~35歳の独身男女を対象とする。②±5歳の範囲内の異性の中から無作為に選ばれた相手…

201702運用報告

カナダドルの損が目立ちます。 カナダドルを買ったのは、ず~っと昔のことで、BRICsなんて言葉がもてはやされて、新興国経済が絶好調だった頃のことです。その頃は、資源価格が今よりずっと高くて、資源国通貨が高かったのです。 経済評論家の人たちは…

グローバルAIファンドを買いました

グローバルAIファンドを50万円買いました。 私は無職です。 新聞を読んでいると人工知能に関する記事がときどき載っているのですが、無職のためにとても狭い世界で生きているので、世間の変化を実感する機会がチットモありません。 『私が知らないところ…

ネバーランド

藤野千夜、新潮社☆☆☆主人公は都内で一人暮らしをしているミサ(30)です。大学卒業の年に小説の新人賞に応募したところ大賞を受賞したことを幸いに、現在まで小説家として身を立てています。 ミサは堅苦しいことが大嫌いで、ふざけているのが好きです。そ…

NYダウに連動するETFを買いました

NYダウに連動するETFを50万円買いました。 アメリカの一般大衆が感じている閉塞感の原因は資本主義の欠陥が目立ち始めた結果だと思っているのですが、アメリカではそのことについて議論はされていないように感じます。 それどころか、新しく大統領に…

ハピネスマンション

高田亮、リンダブックス☆☆☆主人公は山城穂並、大学一年生です。 穂並は母子家庭で育ちました。母親は恋愛体質で惚れっぽく、次から次へと男を連れて来るのですが、どれもろくでもない男ばかりで長続きしません。 恋愛をしているときの母親は穂並に関心がなく…

アメリカの未来予想

今日、アメリカで新しい大統領が誕生するにあたって、私がアメリカの未来について予想したことをブログに書き留めておきます。 トランプさんは貧しい白人の支持を得て大統領になったそうです。しかし、彼自身は大金持ちです。金持ちと貧乏人を両方とも満足さ…

ロボットで安心

私はうつ病です。うつ病になるとノロマになります。その上、抗うつ薬で頭がボンヤリしているので、健康な人たちと同じテンポで作業ができません。 そのため、スーパーのレジでお金のやり取りが素早くできず、レジ打ちの人から険しい表情を向けられることがた…

201701運用報告

けっこう損を出しているんだろうなぁ、と思っていたのですが、現実を直視するのが恐ろしくて避けていました。しかし、それではいけないと一念発起して、いくら損をしているのか精査してみました。心配していた通り、 -527,400円 も含み損を抱えてい…

ブックオフを買いました

ブックオフを100株 815円 で買いました。 ブックオフを選んだ理由は、 ①予想配当利回りが3.06%と高め。②100株で1,000円相当の買い物券を年1回もらえる。③中古ビジネスは将来性があると思った。 まぁ、実のところは近所にブックオフがあ…

九月の恋と出会うまで

松尾由美、新潮文庫☆☆☆題名から恋愛小説のように思われるでしょうが、ただの恋愛小説ではありません。【ファンタジー小説】と【推理小説】と【恋愛小説】を足して、3で割ったようなお話です。 北村志織(27)が引っ越してきたアパート《アビタシオン・ゴ…

キラキラ星

群ようこ、角川文庫☆☆☆主人公は鶴田ひかり、バツイチの31歳。奈良女子大学を卒業し、現在は出版社の編集者として文芸作品を担当しています。こんな風に経歴だけ書くとアカデミックなお堅い女性をイメージしてしまうかもしれませんが実態は真逆で、学生時代…

結婚は勢いだと他人は言う

日向蓬、祥伝社☆☆☆主人公は若松衿子(30)、中堅ガス会社で研究員として働いています。仕事は忙しいけれど、やりがいを感じており、給料も生活するのに十分な額をもらっています。 衿子は高校のときの同級生である内野朗(30)と偶然再会したことから付…

学校のセンセイ

飛鳥井千砂、ポプラ文庫☆☆☆サラリーマンの9割は、「なぜ働いているのか?」と問われれば、 「お金のため」 と答えると思います。 仕事が楽しいとか、やりがいを感じる、なんて人は一握りの幸せな人です。 この物語の主人公、桐原一哉(26)は教師になりた…

こちら弁天通りラッキーロード商店街

五十嵐貴久、光文社☆☆☆悪質な街金から追われて東京から逃げてきた男が、北関東にあるローカル線の終着駅に降り立ちます。男の年齢は48歳、所持金はありません。 一晩の寝床を借りようとお寺を訪ねると、そこは無人のお寺でした。しかし、無人のわりに建物…

金の切れ目が縁の切れ目

今週、印象に残るニュースがありました。 東京都がオリンピックを開催する自治体に開催費用の一部を負担するように求めたことです。 それまで、満面の笑みで、もみ手をしながらオリンピックの誘致をしていた東京以外の知事さんたちが豹変し、苦虫を噛み潰し…

波打ち際の蛍

島本理生、角川書店☆☆☆主人公は20代前半と思われる女性、川本麻由です。 麻由は、かつて付き合っていた男性から繰り返し暴力を受けて心が壊れてしまっています。麻由は治療のためにセラピーを受けています。セラピーの帰り、植村蛍(30)という見ず知ら…

古道具 中野商店

川上弘美、新潮社☆☆☆中野商店は、骨董とか古美術と呼ばれるような高価な品物ではなくて、引っ越しや遺品整理などで出た不用品をまとめていくらかで引き取って、お店やネットで販売することを生業としています。 偶然手に入れた品物を並べて売るだけなので、…

トランプバブル?

円安が進んでいますね。 外国債券の利息としてもらっていた、オーストラリアドルとニュージーランドドルを円に換金しました。 418,487円 になりました。 アメリカの大統領選挙が終わってから、株も為替も様相がガラッと変わってしまったので、戸惑っ…

彩湖でなくてよかった

私の家から自転車で20分ほどの場所に彩湖があります。 つい最近まで、東京オリンピックのボート競技場の候補地だった貯水池です。池の周りは公園として整備されています。広々としていて、静かな場所なので、私は天気の良い日に自転車で出かけています。 …

ツアコン!

相戸結衣、宝島社☆☆☆仙台市に本社を構える中堅旅行会社に勤める香月南(25)を主人公にしたお仕事小説です。 南が働く《けやきラウンジ》は社長命令で作られた実験的部署です。本社から切り離されていて、社員の個性を最大限に発揮して仕事に取り組めるよ…

花や咲く咲く

あさのあつこ、実業之日本社☆☆☆太平洋戦争下で高校生活を送らなければならなかった少女たちの物語です。 【統制】と名の付くものが人間の集団に行われると、その集団の雰囲気は暗くなります。この物語の少女たちは、その中でも最悪の統制、【戦時統制】のも…

うつ病になる人、ならない人

朝の散歩のときの出来事です。 歩行者用信号機が青になったので、横断歩道を歩き始めました。すると、白いBMWにひかれそうになりました。 驚いてBMWの運転席を見ると、スマホを片手に持った女性と目が合いました。スマホの操作に気をとられて前を見て…

あさひなぐ 21巻

こざき亜衣、小学館☆☆☆薙刀に青春をかける女子高生たちを描いた漫画です。 20巻では、インターハイ予選団体決勝の勝敗を決める1試合を残して終わっていたので、21巻ではいきなりハイライトから始まります。東島旭と一堂寧々のライバル対決に本の半分を…

米ドルMMFを売りました

本日、米ドルMMFを 1ドル=113.98円 で13,718ドル売りました。 63,621円儲かりました。 トランプ次期合衆国大統領の経済政策に対する期待からドル高になっているそうですが、 【減税と歳出拡大を同時に行う】 なんて公約が実現できる…

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

古内一絵、中央公論新社☆☆☆《マカン・マラン》とはインドネシア語で【夜食】という意味です。 商店街の奥のそのまた奥にある細い路地を進んで行った所に、知っている人だけが知っている、夜だけ営業しているカフェ《マカン・マラン》はあります。 立地条件が…

宝くじが当たった

無職で無収入、おまけに年老いた親の介護をしていると将来に対して明るい展望が描けず、暗い気持ちになります。 なので、宝くじ売り場で新しいくじが売り出されると1枚買って帰り、抽選日まで、 『当たったら何に使おうかなぁ』 と妄想するのが心の慰めにな…

おとめの流儀。

小嶋陽太郎、ポプラ社☆☆☆本を読んでいると、 『これ、映像化されたらイイのになぁ』 と思う本に出会うことがあります。 この本がまさにそれで、実写化よりかはアニメ化が向いているように私は思いました。 本の表紙に薙刀を持った女の子が描かれているので、…

夢の人工知能

新聞を読んでいたら、世界中の研究室で人と雑談ができる人工知能の開発が行われているという記事がありました。 『なんて素晴らしいんだ!』 と私は思いました。 私は無職です。無職になると社会との繋がりが全くなくなってしまうんですよね。すると、誰とも…

傘寿まり子 1巻

おざわゆき、講談社☆☆☆ヒロインが、なんと80歳の異色の漫画です。 幸田まり子(80)は夫に先立たれ、息子夫婦とできちゃった婚で転がり込んできた孫夫婦と4世代同居で一軒家で暮らしています。 家族が増えることは良いことばかりではありません。家が手…

スクープのたまご

大崎梢、文藝春秋☆☆☆表紙が漫画チックなので、明るく、ソフトな内容かと思っていたら、案外硬派な小説でした。 主人公は運だけで大学入試と就職活動を乗り切った信田日向子です。日向子は子供のころからの憧れだった出版社に正社員として就職することに成功…

伊藤忠商事を売りました

11月11日に伊藤忠商事を 1401.5円 で100株売りました。 7,470円儲かりました。 アメリカの次期大統領がトランプ氏に決まったことで、投資家の間で好景気への期待が高まっているそうです。昨日はNYダウが史上最高値を更新しました。 本当…

あん

ドリアン助川、ポプラ文庫☆☆☆この本を読んでみようと思ったのは、作者であるドリアンさんのインタビューをテレビで拝見したからです。 ドリアンさんは若いころにロック歌手やラジオのパーソナリティとして一世風靡したのですが、しだいに仕事がなくなり、4…