煙とサクランボ

松尾由美、光文社☆☆☆この作家は、幽霊かそれに準ずるものを物語に登場させますね。今回は幽霊が主人公として登場しています。 ただし、一般的に考えられる幽霊とは少し設定が違います。 ①生きている人と変わりない姿で見える。②姿が見える相手とは会話が出来…

お金が貯まる生活

ネットを徘徊していると、 《お金が貯まる生活習慣》 みたいな記事によく出会います。 でも、『これは良い記事だ』と思うようなものは今のところありません。 私の49年間の人生の中で、一番お金が貯まった期間は霞ヶ関(民間企業なら本社に相当)で働いた…

シェアハウスかざみどり

名取佐和子、幻冬舎☆☆☆神戸をモデルにした街が舞台になっています。この街の山の手にある高級住宅街に風見鶏が目印のお洒落な洋館があります。 日本が開国されたころに建てられた歴史あるこの洋館は現在、シェアハウスとして利用されています。ここに、お試…

同窓会に行かない理由

私は、次の誕生日で50歳です。節目の年に同窓会を開こうとなったようで、初めて、高校の同級生だったらしい人たちから実家に招待ハガキが届きました。 なぜ、【同級生だったらしい】なのかというと、実行委員に名を連ねている四名の名前が記憶にまったくな…

201808運用報告

先月からの損益の増減は +283,624円/月 でした。 ★先月の最優秀と最下位 最優秀 富士フイルム : +6.9%/月最下位 積水ハウス : -3.0%/月 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ インドの株式市場は好調で、代表的な指数である…

ランチ酒

原田ひ香、祥伝社☆☆☆どちらが先に出版されたのか分からないのだけど、《孤独のグルメ》に少しだけ似ているなぁ、と思いました。 《孤独のグルメ》が陽なら、こちらは陰です。出張先からの帰り道、一人で勝手に店を選んで、気ままに食事を楽しむというコンセ…

億男

川村元気、マガジンハウス☆☆☆想定外の事件から3千万円の借金を背負い込み、経済的問題から家庭崩壊に至った男が、宝くじで3億円を得て、お金と幸せの関係について考える冒険をするお話です。 読みやすい本なので、ネタバレするようなことは書きません。急…

最果てアーケード

小川洋子、講談社☆☆☆世界で一番小さなアーケードが舞台になった小説です。 お店が軒を連ねているのだけど、 「こんな物、誰が買うんだろう?」 というものしか陳列されていないので、賑やかな商店街ではありません。 それでも、長い間待ち続けると、ここの商…

極上の孤独

下重暁子、幻冬舎新書☆☆☆本のカバーに、下重さんの経歴が書かれています。 1936年、裕福な家庭に生まれる。早稲田大学教育学部卒業。NHKにアナウンサーとして採用される。NHKを退社後、民放キャスターを経て、文筆活動に入る。公益財団法人JKA…

鴨川食堂

柏井壽、小学館文庫☆☆☆鴨川流と娘のこいしが、京都の東本願寺の近くで営む食堂に、かつて食べた懐かしい味を再現してもらうためにお客さんが集まってきます。 しかし、流の方針で宣伝は行っておらず、店の前には看板さえありません。縁がある人だけが訪ねて…

かがみの孤城

辻村深月、ポプラ社☆☆☆スクールカーストの頂上、またはその周辺にいて、学校生活をエンジョイされている方々は読まないでください。あなたは読んでも意味が分かりません。 逆に、スクールカーストの底辺にいて、登校するのが苦痛な方々は、ぜひとも読むべき…

201807運用報告

先月からの損益の増減は -65,487円/月 でした。 ★先月の最優秀と最下位 最優秀:富士フイルム +3.5%/月最下位:ブックオフ -3.6%/月 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6月末、北陸電力から無配当を知らせるハガキが届きま…

イジメられたことは、ずっと忘れない

新聞の人生相談のコーナーに以下のような相談が投稿されてました。 ・・・・・40代女性。中学生のときに私をイジメた人物が、私のSNSに友達申請してきました。当然、承認しませんでしたが、残念なことにその人とは今も同じ地域で暮らしているため、たま…

下北沢ヌックラ堂

枕木みる太、メディアワークス文庫☆☆☆下北沢の片隅にある古着屋《ヌックラ堂》を舞台にしたライトノベルです。 ヌックラ堂では、若い男女が店番をしています。 ☆一人目、オーナーの女店主豊富な古着の知識と、古着に宿った過去の記憶を読み取る能力を持って…

ハローワークには行かない

ハローワークから留守電にメッセージが入ってました。 「なんで最近、来ないんですか?理由を教えてください」 というものでした。 特別な決心をして行かなかったわけではなく、費用対効果があまりに低いので、無意識にハローワークから足が遠ざかってました…

初めての投資にピッタリだと思った商品

私は、2つの証券会社に口座を持っています。日興証券と野村証券です。なぜ、2つの会社に口座を開いたかというと、1つの口座で運用していると際限なくリスクを取ってしまいそうだったので、株や外貨を買うための証券会社と公社債投信を買うための証券会社…

農ガール、農ライフ

垣谷美雨、祥伝社☆☆☆主人公は水沢久美子、32歳。物語は久美子が派遣切りにあって帰宅するところから始まります。ここから、ホームレス一歩手前まで追い詰められるのですが、私は、 『これが、アラサー女子のリアルだよねぇ』 と思いました。久美子は、簡単…

一寸先は光

谷口桂子、講談社☆☆☆主人公は遺品整理会社で働くハマノミサキ(39)です。 ミサキは子供の頃、田舎が嫌いで、高校卒業と同時に東京へ出てきました。ミサキは行動することで道が開けると信じていたので、これまで積極的に生きてきました。その結果が39歳…

201806運用報告

先月からの損益の増減は -24,655円/月 でした。 ★先月の最優秀と最下位 最優秀:グローバルAIファンド +6.8%/月最下位:伊藤忠商事 -6.8%/月 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 先月は、日本株はさえなかったと思うのです…

青のオーケストラ 3巻

阿久井真、小学館☆☆☆3巻になって、いよいよオーケストラ部らしいお話になってきました。今回はオケのメンバーを決めるオーディションがメインになっています。 舞台になっている高校は、生徒が2千人を超えるマンモス校のため、オケ部も部員がたくさんいる…

あずかりやさん

大山淳子、ポプラ社☆☆☆東京の下町の商店街の端っこで、どんな物でも一日百円で預かるお店があります。そこには全盲の青年がいて、様々な事情を抱えた人々が訳ありの物を預けにやって来ます。 物語に登場しないお客の中には、はじめから捨てるつもりで物を置…

ほしい物がない

私は、30歳後半から物欲が少しずつなくなりました。 それまでは、腕時計やバイオリンのコレクションをしていて、そのためにたくさんお金を使っていました。 物欲の減少はうつの症状が現れ始めてから拍車がかかり、うつ病が重くなってからは、何もかもが空…

これは経費で落ちません! 経理部の森若さん2

青木祐子、集英社オレンジ文庫☆☆☆設定は、大筋では前作から変わっていません。少し変わった点は、森若沙名子(27)に彼氏ができたことくらいです。 経理処理をしているウチに沙名子が不自然なお金の流れに気づいてしまい、めんどくさいことに巻き込まれる…

ふたつめの庭

大崎梢、新潮社☆☆☆主人公は小川美南(25)です。保育園の先生をしています。そして、この物語は保育園で起こる事件を扱っています。 事件といっても、警察が対応するようなものではなく、今日も日本のどこかの保育園で起こっている事件です。 美南の勤めて…

給食のおにいさん

遠藤彩見、幻冬舎文庫☆☆☆コンテストで賞を取るほどの腕前を持つ料理人の佐々目宗(ささめそう、28歳)が、学校給食を作る調理師になって、色々なことを経験しながら、子供たちと一緒に成長してゆく姿を描いた青春小説です。 佐々目は、物語の始まりでは感…

201805運用報告

先月からの損益の増減は +299,640円/月 でした。 ★先月の最優秀と最下位 最優秀:北陸電力 +22.9%/月最下位:ブックオフ -0.1%/月 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 先月に続き、北陸電力が最優秀でした。しかも、一月で…

恋の病は食前に

拓未司、朝日新聞出版☆☆☆5つの短編が納められています。すべての話に登場するキャラが一人いるのですが、最初の話の主人公として登場したあとは、地味な脇役としてしか登場しないので、5つの話は独立していると言っていいと思います。 すべての話に登場す…

堕ちる人と昇る人は交わらない

私の甥はニートです。甥は偏差値67の進学校に入学したのですが、落ちこぼれてしまいました。 『僕は勉強ができる』 というのが彼の重要なアイデンティティだったので、このことは甥にとって重大な危機でした。 甥は小学校低学年のときから地域のサッカーク…

彼方の友へ

伊吹有喜、実業之日本社☆☆☆装丁がポップなデザインなので、表紙に描かれている女性が若さと笑顔を武器に大きな仕事を成し遂げるお仕事小説かな、と想像しながら読み始めました。読み終わってみて、良い意味で予想を裏切られ、とても満足しています。 昭和1…

くちぶえ番長

重松清、新潮文庫☆☆☆小学生向けに書かれた児童書です。とくに、主人公の年齢と同じ小学四年生に読んでもらいたい物語です。 この本の紹介文を書こうと思ったのですが、それよりも作者が書いたプロローグをそのまま載せるほうが、魅力が伝わると思えたので、…