うつ病と役所2

私の勤めていた役所には沢山のうつ病患者がいました。だいたい一割の人が長期休職か、登庁していても廃人のような姿で椅子に座っているだけでした。


役所という所は忙しくなったからといってスグに人を雇うということはありません。一度仕事に対して人数が割り当てられるとなかなか組織体制が変更されることはないのです。


「そんなことはない」


と反論される方もいるかもしれませんが、私の周りではそのように運営されていました。ですから、


「1人うつ病になったので1人補充して下さい」


なんてことは言えないわけです。


では、それにどう対処するかなんですが二通りの対処法がありました。


(1)各課に均等にうつ病患者を割り振り、一部の課に負担が集中するのを防ぐ。
(2)部内にルーチンワークの無いセクションを作り、うつ病患者を集める。(邪魔にならないように隔離する)


私の場合は(1)でした。
長期休職中に人事異動になり、残業の少ない部署で健康な職員と働くことになりました。しかし、私のいた役所は大きな組織だったので異動になると仕事内容がガラッと変わります。当然、一から仕事を覚えなければなりません。


うつ病になって分かったのですが、書類を読んでもさっぱり頭に入りませんし、同僚に教えてもらってもちっとも記憶できません。そのため、ずっと年下の同僚に何度も同じ質問を繰り返し、答える前に「チッ」と舌打ちされ、答えた後にワザと聞こえるように「ハァーッ」と溜息をつかれる日々でした。


(2)は世間で言うところの追い出し部屋みたいですが、(1)で辛くて辞職した私は

 

「(2)の方が良かったなぁ」

 

なんて思ったりするのですが、どうなんでしょうね?