海賊とよばれた男

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百田尚樹講談社
☆☆☆
経済的な貧しさから家族がバラバラに暮らさなければならないような逆境から、出光興産を創業した出光佐三(作中では国岡鐵造)をモデルにした物語です。


ベストセラー小説なので反発を持たれる方もいるかもしれませが、私は物語にリアリティーがなくて物語に引き込まれるといったことはありませんでした。

 

というのも、国岡鐵造が創った会社の従業員が優秀でイイ人ばかりなのです。私の人生経験から、学校や会社という所は意地悪な人、怠け者、能力がないのに王様みたいに偉そうな人が少なからずいるのが自然だと思うのです。悪役として同業他社や監督官庁の役人が登場するのですが、

 

「世の中ってそんなに単純か?」

 

と思ってしまい、夢中になって読むことができませんでした。


今はどこの会社でも内部統制が強められているので、

 

《出勤簿がない》

とか

就業規則がない》

 

なんてことに驚くのかもしれませんが、私が社会に出た20年前にはそういった会社がまだ身の回りにありました。今のように日本の会社の内部統制が強められたのは、バブル崩壊後に自信を失った経営者たちがどう対応したら良いか分からなくなって、欧米の経営コンサルタントに丸投げした結果だと思うのですが、いかがでしょう?

 

話しは変わりますが、松下幸之助さんは成功の理由を尋ねられると、

 

「私は運が良かっただけです」

 

と答えていたそうですが、私は謙遜だけで言った言葉ではないと思っています。この物語の主人公も努力でどうにもならないピンチが訪れると援助してくれる人が現れたり、思わぬ幸運に恵まれます。なので、この本を読んで私は

 

「やっぱり、世の中で成功する人って神様に祝福されているよなぁ」

 

とあらためて思ったのでした。