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三浦しをん、大和書房
☆☆☆
三浦しをんさんのエッセーです。
私はエッセーはあまり読まないのですが、小説だと思いこんで読み始めたところ


「あれっ、これエッセーだ!」


となったしだいです。エッセーには、


「朝起きた→ご飯食べた→夜に寝た」


みたいな、どうしてこんな退屈な本が商業ベースで出版されたのか不思議なものが多く、この本も期待せずに読み始めたのですが、この本には終始、「ぷっ」と笑ったり、「ニヤリ」と笑わされたりして飽きることなく読み切ることができました。

 

人は同じことを体験しても感じ方が違います。エッセーの魅力は作家の物事への感じ方が分かることではないでしょうか?その点、この本で紹介される三浦さんの生活は庶民的な生活ばかりなので、多くの人が「自分ならどうだろう?」と考えながら読むことができると思います。

 

また、旅行などのイベントについても掲載されていますが、パリの三ツ星レストランで料理を堪能するといった鼻持ちならない自慢話を聴かされることはなく、

 

『日本にあるキリストのお墓を見に行く』

とか

『上杉軍の足軽になって川中島で戦う』

 

なんていう小市民でもやる気があれば体験できそうなイベントを紹介しているので、興味をそがれる心配もありません。

 

たぶん、謙遜して書かれているせいだと思いますが(本当にこんな女なのか?)、この本からうける三浦さんの印象は、良く言えば『おおらか』、悪く言えば『ずぼら』、です。なので、読んでいるとなんだか自分のことまで、「まぁ、イイか」と思えてくるから不思議です。

 

1話読み切りで、1話は3分もあれば読めるので気楽に手にとって三浦ワールドを楽しんで下さい。