珈琲店タレーランの事件簿

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岡崎琢磨、宝島社
☆☆☆
うつ病になる前は好んでハードボイルド小説やミステリー小説を読んでいましたが、うつ病になってからは人が死んだり、暴力的な描写は辛くてミステリーから遠ざかっていました。そんな私でも無理なく読める短編ミステリーです。美味しいコーヒーを提供する喫茶店の頭脳明晰な美人バリスタとちょっと頼りない常連客が身の回りの謎を解き明かしていくお話しです。

 

毎回まず、常連客が推理を披露するのですが、それをバリスタ

 

「全然違うと思います」

 

と否定します。

 

否定した理由を告げながら、バリスタは考え事をするときの小道具である手回し式のコーヒーミルで、コーヒー豆をコリコリと挽きます。そして考えがまとまると、

 

「その謎、たいへんよく挽けました」

 

と決め台詞を言い、真相を明かします。

 

人物や舞台になる喫茶店の描写が詳細に書かれていますし、小道具や決め台詞なんかもあって実写化したら面白いんじゃないかと思い、登場人物のキャストを勝手に考えながら読みました。