日本の中のリトルトウキョウ

来年、日本で唯一、スターバックスコーヒーがない鳥取県スターバックスコーヒーが進出することがニュースになっていました。《スターバックスがない》、ということが県の特色になっていたのに、それが失われてしまうのは残念です。

 

役人をやっていた頃、仕事で日本中、色々な所へ行かせてもらいました。県庁の方々と協力して仕事をする機会も多く、いくつもの県庁所在地へ足を運びました。そういったときに残念に思っていたことがあります。

 

『どこの街も東京のコピーみたいだ』

 

ということです。

 

流通業では規制緩和が進んだおかげで、弱肉強食の世界になり、全国、どこの街へ行っても全国展開しているチェーン・ストアーばかりになってしまいました。そのせいで、似通った街が日本中にできあがり、駅前の繁華街は地名が書かれた看板を目にしなければ、自分がどこに立っているのか分かりません。おかげで、旅情といったものは失われた気がします。

 

そりゃ、地方で暮らす方々だって日々の暮らしがありますから、利便性の良い街を目指すことは大事なことです。ですが、それが東京で流行っているものを後追いして、街を東京の劣化コピーにすることとは違うと思うのです。

 

海外に移住した日本人が集まって、日本風の街を作れば、そこには特色ある街が生まれて、人を惹きつける力になりますが、日本の中に東京風の街(リトルトウキョウ)を作っても人を惹きつける力はないのではないでしょうか。