一億円以上の金融資産を持つ方たちに、どんなときに幸せを感じるか、ある金融機関で調査したそうです。一番多かった答えは、
『年下の人に自分の経験や知識を伝えるとき』
だったそうです。
私はお金持ちらしく、《ご馳走を食べるとき》とか《高価な物を買うとき》なんて答えを予想していたので、意外な印象を受けました。
たしかに、新卒で職場に配属された若い子が素直に話を聞いてくれたときは、私も嬉しかったものです。
しかし、世の中の変化がこれだけ激しいと、年寄りの知識や経験に価値なんてありませんよね。古い知識や物がどんどん役立たずになり、新しい知識を吸収し、新しくて便利な物を使いこなせない人間には価値がない世の中ですから。
年寄りが尊敬される分野って、伝統芸能とか伝統工芸なんて分野に限られるかもしれません。
そういった意味では、
《年下の人に自分の経験や知識を伝える》
という機会はお金持ちにとっても希少価値がある体験なのかもしれないなぁ、と感じました。