海の見える街

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畑野智美、講談社
☆☆☆
海に面した地方都市で暮らす、31歳の男性2名と25歳の女性2名の物語です。

 

4名は市民センターの中にある図書館と児童館で一緒に働いています。この本は4つの章からなっていて、4名がそれぞれの章の主人公になっています。

 

こういった小説の場合、同じ体験を違った目線で読ませる本もありますが、この本では章と章の間では時間が流れていて、読み進めるほどに時間が流れていきます。

 

お年頃の男女を主人公にしているので、恋愛要素が強いのですが、4名それぞれが過去の失敗を引きずっていて、男女の仲になることに躊躇しています。

 

世の中には、3回も4回も結婚する人がいますが、私には信じられません。男女関係というのは、始めるときより、終わらせるときの方がエネルギーが必要だと思います。そんなことを一度でも経験すれば、

 

『こんなことは二度とごめんだ。』

 

となるのが普通だと思います。ですから、ある程度年を取ると、素敵な異性と出会っても、高校生みたいにスグに突撃とはなりませんよね。

 

むかし、男女関係でしくじっちゃったけど、勇気を出して新しい出会いにかけてみようとする男女の物語です。