向井湘吾、ポプラ文庫
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中学２年生の男女が、数学で悩み事を解決する【数学屋】を始めます。
神之内宙（そら）は特技が数学なんだけど、周りの空気が読めなくて、人付き合いが苦手。天野遥は愛想が良くて、友達も沢山いる活発な女の子なんだけど、数学は苦手。こんな二人が互いの欠点を補いながら、学校内でおこる悩み事を数学を使って解決していきます。
本の中では４つの悩み事を数学で解決するのですが、どの章でも、宙が遥に向けて、数式を使いながら易しく解説してくれるので、数学が苦手な人でも心配ありません。
私は、気になる女の子に告白するべきか否かを相談してきた男の子に、数式で回答する《恋愛不等式を解きなさい》が一番面白かったです。読めばきっと、「なるほど」と納得です。
数学って、実際の生活に役立つことがあまりないように思うのですが、こんな風に考えて合理的な行動を選択する方法があるんだ、と気づかせてもらえる本です。
