うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

株の教科書は古本屋で買え?

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今年の4月に母が要介護になってから、就活はやめていたのだけど、新聞の求人広告にたまたま目がとまりました。

 

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★工場内の清掃
週3回、一日3時間、残業なし、時給850円
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「これなら接客業じゃないから、うつ病の私にもできそうだし、一日3時間なら介護と両立できそう!」

 

と思って、早速、履歴書を送付しました。ここのところ、気候が良いので気持ちが上がっていたせいで、何か良いことが起こりそうな予感がしていたので、携帯電話がいつ鳴るか、今か、今かと待っていたところ、一週間たってから一通の封筒が届きました。

中には、私の履歴書

 

《あなたの今後のご活躍をお祈りします。》

 

と書かれた紙片が一枚入っていました。

 

半年ぶりの不採用通知は私の精神を激しく傷つけたので、このまま起きているとロクなことを考えないと判断し、その日は21時に抗うつ薬睡眠薬を一緒に飲んで寝てしまいました。

 

朝、目が覚めるとなぜか、

 

「もぉ、誰かに雇ってもらおうなんて考えるのはやめよう!」

 

なんて勇ましい気持ちになっていたのですが、なにせ、私はうつ病です。うつ病の人間は何事にも興味が湧かないし、やる気もないのです。自分で商売を始めるなんて無理な話です。

 

考えた結果、健康だったころから暇つぶしで始めた株を本気でやってみようという気になりました。これまで我流でやっていたので、本格的に勉強しようと決心し、教科書を買いに出かけました。

 

そうは言っても無職で無収入。できるだけ安く済まそうと思って近所の古本屋へ行ったのですが、このお蔭で目が覚めました。

 

どの本も統計学を応用した高級な理論で将来を予測し、

 

『××年に株価はこうなる!』

 

なんて書いてあるのですが、そこは古本なので執筆時には未来だった【××年】も現在では過去になっているワケです。これがちっとも当たっていないのです。今でもテレビや雑誌で引っ張りだこの大学教授で経済アナリストの森永卓郎さんが書いた株の入門書でも、

 

『インフレになると株価は上がります。私は2006年にデフレが終わると予測しているので、それまでに株を買いましょう。』

 

なんて書いてありました。

 

2013年3月に黒田日銀総裁が就任してから、今も全力で日本をインフレにしようとしてますが、現在もデフレ脱却できてませんよね。

 

古本屋で株の教科書を買おうとしたおかげで、

 

《未来のことは誰にも分からない》

 

という当たり前のことに気づくことができて、無駄な出費をせずに済みました。株の本を買うなら、古本屋に限ります。