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虹色の皿

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拓未司、角川書店
☆☆☆
料理学校で知り合った友人たちと、ふざけ合ったり、励まし合ったり、ときには恋もする青春物語です。

 

これといってやりたいことがなく、進路に悩んでいた高校三年生のある日、テレビに映る有名シェフの日常を追ったドキュメンタリーを偶然目にしたことで、小西比呂の運命が決まります。

 

料理の専門学校へ進み、一流の料理人を目指して修業の道に入るのですが、根が飽きっぽくて怠け者、そして、遊びたい盛りの比呂には修業を邪魔する様々な誘惑があちこちで待ち構えています。比呂の修業はけっして一直線ではありません。

 

物語のはじめ、生意気なくせに意識が低かった比呂に少しずつ変化が現れ、挫折を味わった後、本当に自分がやりたいことに気づき、最後は高い志を持って暮らすようになるのが良かったです。

 

物語の中で、比呂は高級フレンチレストランで修業するのですが、そこでの労働を時給換算すると250円なのには驚きました。

 

「教えてやっているんだから、金がもらえるだけありがたいと思え。」

 

という感じなのですが、技術を身につけて世の中を渡って行こうという料理人たちの世界は厳しいですね。

 

読んでいて、主人公の比呂にジャニーズ事務所のタレントをキャストしてドラマ化したら面白いんじゃないかと思いました。