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女の子は、明日も。

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飛鳥井千砂幻冬舎
☆☆☆
私はバッド・エンドのお話は苦手だ。できれば読みたくない。だって、私にとって現実は辛く、厳しいだけなのだ。読書の間くらい、幸せな気持ちになりたいと願うのは贅沢ではないだろう。

 

かと言って、

 

「仕事も、プライベートも充実してます!」

 

なんてだけの話もゴメンだ。ちっとも共感できないので、読む気がおきない。私が共感できて、幸せな気持ちになれるお話がベストだ。難しいけど。

 

この本は、そんな難しい条件をクリアーする良い本でした。かつて、千葉県にある公立高校で同級生だった4人の女性が時を経て、32歳になって東京で再開します。

 

4人はタイプが違うので高校生のときには親友と呼べるような仲ではなかったのですが、不思議な巡り合わせで出会って、友情を深めていきます。

 

略奪婚をした専業主婦の満里子、エリート編集者の悠希、明るく行動的な売れっ子翻訳家の理央、大人しくて控えめな仁美。

 

表面だけ見ていると、幸せそうな4人も日常生活の中ではそれぞれに逆風が吹いています。でも、そのことが彼女たちの団結を強め、夫婦の絆を強くすることになります。

 

この物語を短い言葉で表現するならば、

 

【雨降って地固まる】

 

物語でしょうか。

 

アラサーの女性が読むと共感できることが沢山書いてあるのでお勧めです。少し残念だなと思うのは、4人とも既婚者で独身のキャラクターがいなかったことです。いまどき、32歳で独身の女性は珍しくないので、一人くらいいても良かったかなと思いました。