恋は雨上がりのように 5巻

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眉月じゅん小学館
☆☆☆
ファミレスでアルバイトを始めた女子高生が、モテ要素のない40代の男性店長(近藤正己)に恋をするお話です。

 

この漫画の主人公である橘あきらはもともと寡黙なキャラなのですが、5巻ではこれまでよりも一層セリフが少なくなっているように感じました。

 

この漫画の特徴は主要なキャラにセリフを喋らせて読者に伝えるのではなくて、独特な間でもって感情表現をしているところです。そして、間でもって読者の注意を十分に引きつけた上で重要なセリフだけをキャラに喋らせています。

 

私は楽譜を読むのが苦手で、特に休符がうまくとれないのですが、音楽の先生から

 

『一流の演奏家は休符の取り方が上手いんです。休符でもって聴衆を引きつけて、音を出すんです。』

 

と言われたことをこの漫画を読んでいて思い出しました。そんな漫画あまりありませんよね。

 

それにしても、今回の橘あきらのセリフは破壊力がすごかった。挫折ばかりでスッカリくたびれた近藤が、自分の欠点で橘あきらに迷惑をかけたことを謝罪したおりに、

 

「そんな欠点も含めてあなたが好きで、そんなあたなのことをもっと知りたい」

 

という趣旨のことを言うのです。まず、設定が非現実的なのですが、中年の男が女子高生からこんなこと言われたらどうなっちゃうんでしょう?

 

中年男性の妄想爆発な漫画です。でも、私は好き。