よろこびの歌

f:id:asuniwanarou:20160615162940j:plain

宮下奈都、実業之日本社文庫
☆☆☆
有名なバイオリニストを母に持つ御木本玲は、生まれたときから音楽が空気のように身の回りにあって、自分も音楽の道に進むものだと信じ込んでいました。そんな玲が音大付属高校の受験に失敗し、音楽科のない普通の女子高校に入学します。

 

物語の冒頭、校内合唱コンクールが行われます。玲は指揮者としてこれに参加し、クラスを指導するも、玲とクラスメイトたちでは音楽に対する情熱が違いすぎて玲は空回り、本番はさんざんな結果に終わってしまいます。しかし、玲たちの合唱はこれで終わりではなかったのです。

 

この本は7つの章からなっていて、最初と最後の章の主人公が玲になっています。その他の章の主人公は玲と学園生活をともにするクラスメイトたちがつとめています。

 

様々な背景を持ち、いくつかの選択をしたのち偶然同じ教室で青春時代を過ごすことになった少女たちが、合唱を通じて少しずつ心を通わせていく物語です。

 

この本は、今、高校生をやっている人たちにぜひ読んでもらいたい本ですね。きっと共感できる子が一人は登場しているはずです。もちろん、30年前に高校生だった私も本の中であの頃に戻って玲たちと学園生活をともにして感動できたので、昔、高校生だった人たちにもおススメです。