うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

こんなツレでゴメンナサイ。

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望月昭、文春文庫
☆☆☆
ベストセラーになった、

 

ツレがうつになりまして。

 

の病気になられたご本人が書かれたうつ病闘病記です。

 

うつ病の闘病記はもちろんのこと、うつ病にさせられた会社の様子や、会社を自己都合退職するに至った経緯が詳しく書かれています。また、うつ病になると健康だったときに普通に出来ていたことが出来なくなってしまうのですが、そんな壊れていく姿も書かれていて、

 

「あれっ、私、変な人になっちゃってない?」

 

と思い始めた方が読むとためになります。

 

だいたい、精神科医が書いたうつ病の本って難しくて、うつ病にかかった当人が読んでもチンプンカンプンで役に立たないもんです。

 

うつ病になった当人が書いたブログや本もありますが、書き手の想いが強すぎて読み手が置いてきぼりになってしまうものがほとんどです。しかし、望月さんは自分のことを客観的に、そして分かりやすい文章で書かれているので、これから精神科へ行こうかどうか迷っている方から、治療中の方まで役立つ本だと思います。

 

日本人が、もぉ少し寛容になればうつ病になる人数も減ると思うのだけど、時代はますます正確さとスピードを求めているので無理な話でしょう。この本がさらに人の役に立つのはイイことなのか、悪いことなのか、私は複雑な気持ちになります。