ブログを読んでいると、世間から注目を浴びるような華やかな仕事で生計を立てることを夢見て、自己啓発セミナーに参加されている方が多いことに驚きます。
そういった方々を見ると、私はかつてバイオリンの先生とした会話を思い出すのです。
私:「どうしたら、東京芸大に入れますか?」
先生:「その質問をした時点で入れません」
私:「なぜですか?」
先生:「国立音大を卒業した私でも、小学校5年生のときに当時習っていた先生から、『音大に進む気はないか?』と言われました。才能がある人は、周りの人間が放置しません。東京芸大に入るような人は、小学校に入るころには周りの子供と明らかに違って見えます。東京芸大に入学された方たちは、子供の頃にしかるべき人から、『東京芸大を目指さないか?』と声を掛けられているはずです。」
絵だったり、文章だったり、そのような才能が必要な職業に就く人って、子供のころからその道で優秀だったんじゃないですかね?大人になってから自分で探して見つかる才能って、たいしたものではない気がします。
私はそんな風に考えているので、うつ病で無職という不遇の身ですが、自己啓発関連産業にお金を払う気がまったくおこりません。
*《栴檀は双葉より芳し》とは
ここで言う栴檀(センダン)とはビャクダンのこと。ビャクダンは発芽のころから香気を放つ。大成する人は幼少のときから優れているという例え。