波打ち際の蛍

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島本理生角川書店
☆☆☆
主人公は20代前半と思われる女性、川本麻由です。

 

麻由は、かつて付き合っていた男性から繰り返し暴力を受けて心が壊れてしまっています。麻由は治療のためにセラピーを受けています。セラピーの帰り、植村蛍(30)という見ず知らずの男性から食事に誘われ、二人の交流が始まります。

 

麻由に一目ぼれした蛍は、麻由と普通の恋人がするようなことをしたいのだけど、麻由はかつて男性から暴力を受けた記憶が邪魔してできません。

 

麻由は、自分のことを知った後でも態度を変えず、優しく接してくれる蛍に惹かれていくのですが、男性への恐怖からすんなりと蛍を受け入れることが出来ない自分を申し訳なく思い、交際を続けて良いのか悩みます。

 

困難な恋のすえに二人が出す答えはいかにという物語です。

 

~私の感想~
男性恐怖症という設定の麻由が、蛍から誘われると、ためらいもなく一人暮らしをしている蛍の部屋へあがり、あっけなくお泊りしてしまうことに疑問を感じました。
麻由は依存体質で、都合が良い時だけ蛍を利用しているように思いました。そして、蛍から距離を詰めると麻由は拒絶するのです。蛍はそんな麻由を深い愛情でいつも許すのですが、そんな都合が良い男が今の日本にいるでしょうか?

ちょっと現実離れしたお話だなと思ってしまいました。