ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会

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青柳碧人、ハヤカワ文庫
☆☆☆
人が死なないミステリー小説です。

 

幹館大学には変わった建物を鑑賞して楽しむサークル、【ヘンな建物研究会】、通称【ヘンたて】があります。

 

そこに新入生として入会した中川亜可美の目線で、個性的なメンバーと一緒に変わった建物にまつわる謎を推理する物語です。

 

本には4つの建物と謎が納められています。亜可美はいたって平凡な女子大生で、謎解きで活躍するキャラではなく、読者の目となって謎にちなんだ現場を案内する役目に徹しています。

 

ただ、謎が解き明かされても推理小説によくある、

 

『あれが伏線だったのか!』

 

みたいな爽快感はなく、推理小説としての完成度は低いと思います。

 

そのため本の表紙にある、

 

【新感覚の青春ミステリ】

 

という宣伝文句を期待して読み始めると残念な気持ちになるでしょう。それよりも、物語の後半は恋愛小説としての要素が強いので、

 

【新感覚の学園青春小説】

 

だと思って読むとよいでしょう。