私の頭痛の種の一つが、三菱UFJ銀行です。
これを買ったのは、まだ竹中平蔵さんが閣僚の一人として金融行政に辣腕をふるっていたころのことです。
私は、竹中さんの力で銀行がかつての栄光を取り戻すんじゃないかと考え、何回かに分けて800株も買ってしまったんです。
銀行株は景気敏感株とされていて、銀行株の値動きを見ていれば世の中の景気がだいたい分かります。みなさんご存知の通り、日本の景気はバブル景気が崩壊したあと、ず~っと、鳴かず飛ばずの低空飛行なので、銀行株も同様のあり様というわけです。
それ以外にも、資本主義社会は成熟すると、間接金融の重要性が低くなるんじゃないかと私は思うようになりました。現在の日本では、将来有望な企業には銀行を通さず、市場から直接、資金がドンドン流れ込みますからね。
銀行って社会的ステータスの高い業種じゃないですか?だから当時は、安心して株を買ったわけだけど、こうして実際に株を保有してみて、銀行の将来性を真剣に考えてみると、成長産業ではない気がして、後悔している日々なのです。