安全と安心は別物

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私は役人だったころ、10年以上にわたって化学物質の安全性評価に関わる仕事をしました。その仕事の中で、消費者団体の勉強会に呼ばれて講師としてお話をさせて頂く機会がありました。

 

消費者の方々と直接話をさせてもらって感じたことは、

 

【安全と安心は別物】

 

ということです。

 

安全は科学的なデータをもとにして証明できますが、だからといってそれで消費者が安心するとは限らないからです。安心というのは心の問題なので、理屈が通っているからそれでただちに安心とはならないのです。

 

生きている限りリスクがゼロなんてことは絶対にあり得ないわけですから、どれだけ安全対策を施したところで、世の中の全ての人が安心になることはない、というのが私が化学物質の安全性評価に携わって感じたことです。

 

そういった現実を踏まえて、責任ある立場の人は科学的データをもとにして安全性を評価し、公益を最大化し、リスクを最小化する義務があります。しかし、小池都知事は専門家が安全だと言っている豊洲市場についていたずらに不安を煽り、豊洲市場への移転を先延ばししているように見えます。

 

都知事のような立場にある方は、基準が明確ではない【安心】などというものを拠り所にして重要政策を決定するべきではありません。だいたい、専門家が安全だと言っているものを不安だと言ってしまったら、今後、小池都知事は何を根拠に安心を担保するつもりなのでしょう?

 

本来ならば、都庁の先頭に立って科学的データをもとに豊洲市場が安全であることを発信しなければならない小池都知事が、無責任なマスゴミと一緒になって不安を煽るのはいただけません。