がっかり行進曲

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中島たい子、ちくまプリマー新書
☆☆☆
小学生高学年から、高校生くらいまでを対象にした児童書です。

 

生まれつき体が弱く、喘息もちで、学校を休んでばかりの佐野実花の小学5年生から高校生までと、その後のお話がおまけで書かれています。

 

実花は体が弱いことばかりでなく、勉強も得意でないし、夢中になれることもありません。なぜなら、人より上手にできることが何もないからです。高校生になった実花が尊敬する先生にこんなことを言います。

 

「得意なこともないし。・・・わたしが得意なことって、がっかりすることぐらい。がっかりするのが仕事になるなら、プロになれるぐらいですけど。それでお金を稼げる職業なんてないから。」

 

こんな風に感じてる子供ってたくさんいるんじゃないかなと思います。だいたい、マスコミが、

 

【夢を見よう!】

 

って煽りすぎなんですよ。

 

10代のころに6年間ひきこもり生活を経験したお笑い芸人の山田ルイ53世さんが、2016年11月2日に読売新聞に寄稿した記事の一部を掲載します。

 

『みんながキラキラしてないとだめだっていうのはウソです。みんなが輝かしいゴールを切れるわけでもないのに、「みんなそうなろう」っていう風潮がありすぎる。なんにも取り柄がない人間が、ただ生きていても、なんにも責められへん社会いうのが正常です』

 

ホントに山田ルイ53世さんの言う通りですよね。実花と同じことで悩んでいる子供はぜひ読んでみることを勧めます!