一人ぼっちもわるくない

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世間には、一人ぼっちはカッコ悪い、人と繋がることは何であれ良いこと、そんな風潮があるように感じられるのですが、私は違和感を感じています。たしかに、孤独はつらいものですが、何でも極端なことは良くなくて、ほどほどが良いと思うのです。
そこで、2015年1月23日の読売新聞に掲載された、蛭子能収さんのインタビュー記事を載せることにしました。興味がある方は、読んでください。

 

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記者:一人で行動するのがお好きなんですね。

 

蛭子:ロケで地方へ行くと、スタッフと土地の名物を食べながら打ち上げをするでしょう。みんなで集まって語り合うのが苦手だし、大皿で名物をつつくよりも、一人分のカレーがいい。早く一人になって街をぷらぷら歩きたいなあと思うんです。大勢で歩くと真っすぐ目的地を目指すだけで、街を楽しめません。一人なら土地の人の顔を見て、知らない店に入って地元の人と麻雀してその街を満喫できる。昔から友達が少ないから一人でいることが多かったし、その方が気楽です。

 

記者:群れることに嫌悪感をお持ちです。

 

蛭子:一番楽しいのって、自分で考えたことを行動に移すことなのに、群れるとしづらい。それに群れるとリーダーや弱い人ができて、顔色をうかがったりいじめられたりする。群れる人は仲間はずれをとても恐れるけれど、一人でいることが平気ならそれほど苦になりませんよ。

 

記者:時に友達は自由を奪うともおっしゃっています。

 

蛭子:気の進まないことは互いに軽く断れる関係なら好きなんです。「頼みを断れないのが友達」ならそんな関係はいらないです。

 

記者:震災後、絆の大切さが強調されましたね。

 

蛭子:命が大変なときに助け合うのは当然だし、普通にやるべきことを、「絆」だとか声高に強調するのは、かえってこっぱずかしい。そうしたキャンペーンに乗っからない人を、「日本人としてどうか」「協調性がない」と批判するのもどうかなと思います。

 

記者:スマホを常に手放せない人をどう思いますか?

 

蛭子:他人に気を使って仕方なくやっているなら時間がもったいない。スマホを見ていたら現実の景色が見えないじゃないですか。自分は新幹線でも、富士山が今日はきれいに見えるか、変わった景色はないかに興味がある。窓辺に座ったとたん、カーテンを閉める人には腹が立ちます。景色や周囲に関心を払えない人が、携帯に没頭するんだと思います。

 

記者:一人だからこそ、達成できることもありますね。

 

蛭子:漫画なんかは、人と話しながらだと絶対に描けない。脳が分散するんです。物を作るときは、孤独でいる方が集中して、いい作品ができます。逆に携帯や群れることに一生懸命になる人って本当にしたいことなんてないんじゃないですか。一人で楽しく過ごせるのは、自分が何をやりたいか知っているから。そうでないと他人に流され、一生、他人に使われて終わるんじゃないでしょうか。