おじさんとおばさん

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平安寿子朝日新聞出版
☆☆☆
かつて小学校で同じクラスに在籍していた、50代のおじさん3人と、50代のおばさん3人が久しぶりに出会って巻き起こるドタバタを描いた物語です。

 

この6人は、少しずつ異なる人生を歩んでいて、例えば、専業主婦として生きてきたとか、シングルマザーとして子供を育てたとか、妻に死別されたとか、ずっと独身だったとか、色々な背景を持っています。

 

そのため、それぞれ異なる不満を抱えながら生きているのですが、そのガス抜きのために6人のあいだで恋愛ゲームが始まるのです。

 

物語を語る人物の目線が、6人のあいだで次々に変わり、49歳の私が共感できる部分と、「そんな人いるのか?」と思う部分がありました。

 

具体的には、自分の老化や親の介護の悩みには共感できたのですが、6人の旺盛な性欲には共感できませんでした。20代、30代なら理解できるのですが、50代になっても性欲に我を忘れて破滅を招くような行動を取るものなんでしょうか?すっかり枯れてしまった私にはわかりませんでした。

 

同じような題材の小説として、


《こんな感じ》群ようこ


を思い出したのですが、私は《こんな感じ》に軍配を上げたいと思います。

 

私のように50代の恋愛をうまく想像できない方にはお勧めできませんが、逆に、50代だけど性欲が強くて処理に困っているという方には面白いのではないでしょうか。