拓未司、朝日新聞出版
☆☆☆
５つの短編が納められています。すべての話に登場するキャラが一人いるのですが、最初の話の主人公として登場したあとは、地味な脇役としてしか登場しないので、５つの話は独立していると言っていいと思います。
すべての話に登場する醜い中年男が話の筋とは関係のないところで片想いし、好意を持った女性の知らないところで失恋するというユーモア小説なので、一般的な恋愛小説を期待して読み始めると期待外れになります。
どの話もＢ級グルメにまつわる肩の凝らない話です。１話が約１時間で読めるので、例えば病院の待合室などで時間をつぶすために読むのに最適です。
