かがみの孤城

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辻村深月ポプラ社
☆☆☆
スクールカーストの頂上、またはその周辺にいて、学校生活をエンジョイされている方々は読まないでください。あなたは読んでも意味が分かりません。

 

逆に、スクールカーストの底辺にいて、登校するのが苦痛な方々は、ぜひとも読むべきです。これは、あなたに向けて書かれた小説です。ちなみに私は、とても、とても、面白いと思いました。

 

イジメ問題をファンタジーで扱った小説です。イジメのシーンがリアルすぎると過去の経験がフラッシュバックして辛いという方もいると思いますが、安心してください。イジメのシーンはありますが、必要以上には描いていません。

 

それは、登場するキャラの父母が登校拒否になった中学生たちに登校することを強要しないからです。命の危険があるようなイジメが行われている学校からは、逃げるが勝ちなのですが、この小説ではそれが守られているのです。

 

この小説は【本屋大賞】を受賞するような人気作なので、たくさんの方たちがブログに感想を書かれてますから、私はイジメそのものについて思っていることを書きます。

 

①なぜ、イジメが起こるか?
それは、イジメが楽しいからです。断っておきますが、私が楽しいのではありません。人間を無作為に百人くらい集めると、他人を傷つけることで快楽を感じる変態が十人くらい含まれる気がします。

 

②イジメはなくせるか?
最近、新聞を読んでいたら、国連のPKO部隊を長年率いていた元将軍が、どうしたら部隊の安全を守れるか、という提言を国連にしていて、興味深く読みました。その提言は、2つの現実から話を展開しています。その2つとは、

 

現実1)敵意を持った武装勢力に通じる言葉は、武力だけ。
現実2)自分より強い相手には、誰も攻撃をしない。

 

長年、PKO部隊を率いてきた経験豊富な将軍が言っているので重みがあります。これって、イジメにもそのまま当てはまるんですよね。かと言って、イジメられっ子を武装して、反撃の許可を与えることは学校では出来ないので、私は学校および教育現場で収入を得ている方々には、イジメは解決不能だと思っています。

 

私が無試験で入った公立中学校は、暴力が吹き荒れる教育困難校でした。私はそこで不良から恐喝された経験があるので、イジメを憎んでいます。高校は、偏差値65の高校に入学したのですが、ノンビリしていて、平和で、私が中学で経験したことは何だったんだと思いました。ですから、今、中学でイジメを受けているみなさんには勉強してもらい、少しでも偏差値の高い高校に入学されることを勧めます。

 

最後に、人生に無駄はない、とよく言いますが、私も中学の時に不良たちと関係を持ったことが後の人生に役立っていると思うことがあります。それは、人を簡単に信用しなくなったということと、事前に危険が分かっている人物や地域には絶対に近づかないことが習性になったことです。世の中には、一定数、他人を傷つけて快楽を感じる変態がいます。世の中を無事に渡っていくためには、そういった地雷のような人と縁を結ばないことが何よりも大事なのです。