うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

通い猫アルフィーのはつ恋

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著者:レイチェル・ウェルズ
和訳:中西和美
☆☆☆
《通い猫アルフィー》シリーズの二作目です。

 

一作目の《通い猫アルフィーの奇跡》で感動された方は絶対に読んでください!二作目も絶対に期待を裏切りません。

 

作中では、一作目から2年の時間が流れています。その間に、猫のアルフィーが縁を取り持った人々は一層仲が良くなり、楽しいことも辛いことも共有しながら助け合って暮らしています。

 

そんな平和な街に気になる一家が引っ越してきます。昼間は姿を見せず、夜中にコソコソ活動しているのです。アルフィーの飼い主たちが友好的に近づいても迷惑そうに対応するばかりなのです。

 

その一家には美しい雌猫がいて、アルフィーは一目ぼれしてしまいます。しかし、飼い主たち同様、アルフィーの気持ちを散々な態度で拒絶するのです。

 

不幸な人、不幸な猫をほったらかしにできないアルフィーの心に火が付きます。親友の猫であるタイガーがそっとしておくように忠告してもアルフィーはお節介を止めません。

 

今回は、アルフィーの恋も描かれているため、日本映画の傑作である【寅さん】を連想もさせました。寅さん同様、自分が損をしてでも相手のために何かしてあげる猫のアルフィーが知恵と勇気で今回も大活躍です。はたして、アルフィーの初恋は実を結ぶのでしょうか?

 

それと、普段、私たちがニュースで目にするイギリスのエリートではなく、イギリスの庶民の暮らしが分かるのもこの本のお勧めポイントです。たくさんの人に読んでもらいたいです。