うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

いとみち

越谷オサム、新潮社☆☆☆高校生になった《いと》には二つの願いがありました。一つは憧れのメイド服を着てみたいということ。もう一つは人見知りを直したいということ。そこで、中学時代には気配を消してビクビク暮らしていたいとが意を決して、本州最北端の街…

けんけつ!

前に住んでいた街には常設の献血所があり、定期的に献血をしていました。ただ、高尚な気持ちだったり、使命感から献血していたワケではなく、私は新陳代謝を促す目的で献血をしていました。健康をテーマにしたテレビ番組を見ていると、よく、 「新陳代謝を活…

天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険

上野誠、講談社☆☆☆奈良時代に当時の先進国である唐へ派遣された役人の数奇な運命の物語です。当時、東シナ海を渡ることは非常に危険な航海でした。そのため、遣唐使に選ばれることを高位の役人(貴族)たちは嫌っていました。しかし、下級の役人たちにとって…

ビブリア古書堂の事件手帖

三上延、メディアワークス文庫☆☆☆物語の中であっても人が死ぬシーンがあったりするのは苦手という人にも読める、人が死なないミステリーです。 古本屋の美人店主(篠川栞子)が古書にまつわる謎を鋭い観察眼と明晰な頭脳で次々と解いていきます。1話完結の…

夜の国のクーパー

伊坂幸太郎、東京創元社☆☆☆私は本を中盤まで読んで、「つまらない!」と思えば最後まで読むのを止めてしまいます。ですが、この本は「いつからおもしろくなるんだろう?」とズルズル読ませ、最後に「そうだったのか!」と思わせます。 物語は妻に浮気された…

ふしぎの家のアルバイト

石和仙衣、講談社X文庫☆☆☆15歳で身寄りをなくした女の子(=岩倉たがね)が生活するためにそれまで住んでいた山奥から独りで東京へ出てきます。しかし、生まれながらのドジっ子が災いしてアルバイトを転々とし、お腹を空かせて街をあてもなく彷徨っていた…