うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

レガッタ! 水をつかむ

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濱野京子、講談社
☆☆☆
私がうつ病のせいで何をしても心がときめかない毎日を送っているせいでしょうか、主人公の飯塚有里がひときわ眩しく感じました。


有里(あり)は名門女子校に通う高校生。部活動に理解がない家族に反発し、強豪ボート部に入部します。ボート競技の知識がまったくない有里はとまどってばかり。でも、持ち前の負けん気で辛いトレーニングをこなしていきます。


ボート中心の高校生活に疑問をもった仲の良い同級生が相談もなく退部して心が揺れたり、好意を寄せてくれた異性と部活の両立に悩んだり、厳しい先輩やそりが合わない同級生もいるけど、水面を渡る風やオールが上手く水をつかんだときの気持ちの良さがそんなことを忘れさせてくれます。


私は高校生の時、卓球部にいました。有里のようにインターハイへ行くような強豪校ではありませんでしたが毎日、朝練もしていて大変でした。技術の向上にも感心がありましたが、部活で一番の感心は部内の人間関係でした。なので、この本がその大半を主人公を中心にした部内の人間関係に費やしているのは学校で部活をしている人達の気持ちにかなっているように思います。


最後に、この物語は埼玉県立浦和第一女子高等学校をモデルにして書かれています。そのため、有里たちが学校帰りに立ち寄るお店や神社、練習場所など実在する場所が登場します。なので、さいたま市に住んでおられる方々は登場人物たちにより親近感が湧くのではないでしょうか?さいたま市に在住の方、お勧めですよ!


熱中できるものがあるって素晴らしい!、そんな風に思わせてくれる一冊です。