40代の友達と散歩していたとき、街ですれ違う若人たちを眺めながら友達が
「今の若い子はみんな髪を赤くしちゃうんだねぇ」
と残念そうに言いました。
そのとき、私は高校時代に国語の授業で習った与謝野晶子さんの
【その子二十櫛に流るる黒髪のおごりの春のうつくしきかな】
という短歌を思い出しました。きちんとした解釈は専門家に任せるとして、私は
「若いってだけで美しい!」
と青春を賛美した短歌だと思っています。
私くらいの歳になると、染めないとごま塩頭になってしまうので、客商売をしているような人は染めなきゃならないかもしれないのですが、若い人達がせっかくの黒々とした綺麗な髪を赤く染めてしまうのはもったいなぁ、と思っています。
自然な黒髪で、「美しい」なんて思ってもらえるのはほんの短い間です。