対象年齢は小学生高学年でしょうか。挿し絵もたくさん入っていて気楽に読める本です。
マユコが家で洋服のデザインを考えていたら、空から光の玉がマユコめがけて落ちてきました。とっさに人形を盾にしたところ光の玉が命中!すると、あら不思議!人形に勇者の魂が入って、動く人形になってしまいました。
マユコはフランス人の祖母を持つクォーター。そのため、髪の色や外見からいじめられたことがあり、学校では極力目立たないように過ごしています。
人形に乗り移った自称勇者の小太郎はこちらの世界に来る前も魔王と戦っていたのですが、戦隊メンバーの中では戦力外扱いされていて、いつもいじけていました。
そんな二人が小太郎と一緒に異世界からやって来た魔王を倒すため、共闘することになります。
このお話のオススメポイントは悪い人が一人も出てこないところです。唯一の悪役、魔王がいるにはいるんですが、主食がチョコレートという、いたって無害な悪役です。そして、マユコと小太郎だけでなく、魔王もお話の中で良い意味で成長していくという珍しいお話です。
「勇者が出てくる話で、みんな良い人でどんなラストにするんだ?」
と気になりませんか?気になった人はご自分で読んでみて下さい!