毎朝、きまった時間に散歩しているので、顔見知りになって、挨拶を交わすようになった人がいます。私は役所で人間の嫌な面ばかり見て、うつ病になってしまったので、自分から知らない人に挨拶することは怖くてできないのですが、暗い顔をして歩いている私にも挨拶をしてくれる親切な人がいるのです。
本の題名は忘れましたが、お坊さんが書かれた本に、
「お布施っていうのは、何もお金を渡すことだけじゃありません。他人のためになることをしてあげれば何でもお布施って言うんです。だから、人に笑顔で話しかけてあげるだけでも立派なお布施です。」
と書いてありました。うつ病で無職だとこの意味がよ~く分かります。笑顔で、
「おはよう!」
って挨拶されるだけで、心が明るくなるのです。本当にありがたいです。
そんな散歩仲間に写真のワンコがいます。初めてこのワンコに会ったとき、近づいて来るワンコがジッと私の目を見ているので、私もワンコの目を見返すと、尻尾を振りながら飛び跳ねたのです。私は嬉しくなってしまい、飼い主に許可をもらって頭を撫でさせてもらいました。それ以来、毎朝、このワンコに会うのが楽しみです。
私は医師に処方された抗うつ薬も飲んでいますが、うつ病の一番の薬は人の(ワンコの?)情けだと思うんですよね。みなさんの身近に私のようなうつ病の人がいたら、笑顔で言葉をかけてあげて下さい。きっと喜んでくれるはずです。