近所で骨董市が開かれていたので、買い物ついでに覗いてみました。
百店舗以上の骨董屋さんが出店していて、お客さんも沢山来ています。扱っている品物と開催日が平日だったせいで、お客さんの大半は60代以上の方々です。そのせいか、場内は落ち着いた雰囲気で、うつ病で人混みが苦手な私も見て回ることができました。
お茶碗や掛け軸といった、いかにも骨董という物を扱うお店が半分くらいで、それ以外は
「こんな物をお金を出して買う人がいるの?」
と思うようなお店が軒を並べています。たとえば、こんなガラクタにしか見えない物を扱うお店や、
理科の実験に使うガラス器具を扱うお店、
電化される前のアイロンも売ってました。
ですが、どの商品も私が考えるお値段の10倍のお値段が付けられています。きっと、お店のご主人たちは、
『自分たちは古道具を扱っているのではなくて、古美術品を扱っているんだ。』
という気概を持って商売されているんでしょうね。
人となりを知る手段として、その人が何にお金を使っているか、ということがあると思うのですが、こういった古くて便利ではない物を買っていかれる人たちはどんな方なんだろうなぁ、と思いを巡らしながら、商品よりも行き交う人たちを眺めていました。