うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

青森ドロップキッカーズ

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森沢明夫、小学館文庫
☆☆☆
中学生の苗場宏海はイジメられっ子です。上履きを隠されたり、直接暴力を振るわれたり、悲しくなることばかりの日々を送っています。

 

20歳からカーリングを始め、25歳になった沢井柚香は実力が認められて強豪チームから誘いを受けました。でも、これまでお世話になったチームの仲間と別れることに罪悪感を感じて移籍することに迷っています。

 

こんな、はじめは何の面識もなかった2人が青森を舞台にカーリングを通じて出会って、上手くいかない日常を励まし合いながら、壁を乗り越えていく物語です。

 

脇役には魅力的な人々がそろっています。

 

アイスリンク作りの名人で優しくて頼りがいがある新平さん(60代)。
新平さんの弟子で30代、バツイチだけどいつも元気な桃子さん。
宏海の幼なじみで、中途半端な不良の工藤雄大。
笑顔で周りの人たち(特に男性)をたちまちファンにしてしまう柚香の妹、陽香。

 

これらの魅力的な脇役が宏海と柚香を盛り立てて、爽快な物語に仕上げています。

 

出逢いって不思議だなぁ、夢中になれることがあるって素敵だなぁ、と思わせてくれる本です。