こざき亜衣、小学館
☆☆☆
高校の薙刀部が舞台になっている漫画です。
18巻の主役は二ツ坂高校薙刀部の問題児、愛知薙です。どうして、愛知薙が部の和を乱すような言動をとるのか、一冊まるまる使って明らかにしています。
私が18巻を読んで考えさせられたことは、
「学生が部活(特に運動部)を続ける理由はなにか?」
でした。私なりに考えて4つ思いついたので書き出してみます。
①上手でレギュラーに選ばれていて、部活動で優越感や自己肯定感を味わえる。
②下手でレギュラーになれないけど、その競技が好き。
③仲の良い友達がいて楽しい。
④その競技で将来、プロになるつもり。
理由①で部活を続けている子っていましたね。こういう子は学校に部活をしに来てるって感じでした。
私は卓球部だったんですが、続けていた理由は②かな。
部内での実力はレギュラーと補欠の当落線上でした。だから、理由①はなし。
高校の時の部の雰囲気は最悪で、部内に2つ派閥があって、いがみ合っていました。私はどちらにも所属できず、みんなに愛想笑いしながら練習していたので、理由③もなしです。
あと、周りに気を使いながら続けていたので不愉快な目に合うことも多かったのですが、それで辞めると逃げたみたいに思われるのが嫌で、意地になって続けていたってのもあります。
理由④は私の高校がかつてサッカーの名門校で、日本代表選手に選ばれた人がいたので書いてみました。確率からすると、1万人に1人とかの存在でしょうか。
18巻では閑話休題のような形で、部活でスターになれなかった子の話が挿入されているんですが、読んでいて自分の高校生時代を思い出してしまってジーンときました。運動部では日の当たらない生徒の方が多いんだから、こういう話はもっとあってイイと思います。
次回作も楽しみです。こざきサン、がんばれ!