大宮エリー、毎日新聞社
☆☆☆
題名から自虐的なエッセイかと思って読み始めました。失敗談もありますが、私は違うように感じました。昔のテレビCMで、
【大統領のように仕事をし、王様のように遊ぶ】
というコピーがありましたが、まさにそんなコピーがピッタリのエッセイです。
エリーさんは、多彩な才能を持ち、作家、脚本家、映画監督、演出家、CMディレクター、CMプランナーと様々な仕事でマスコミから引っ張りだこで大忙しです。すき間時間には仲の良い芸能人たちと浴びるようにお酒を飲んで記憶をなくし、まとまった休みが取れればライブを聴くためだけにアイスランドへ出かけてしまう。とにかく毎日、何かしらの楽しいイベントがあり、実生活をそのまま書いていくだけでエッセイが出版できてしまう、そんな華やかな生活をされているのがエリーさんです。
芸能人は売れなければ最低の生活しかできないとはよく言われますが、才能に恵まれればこんな夢のような暮らしが出来るんだなぁ、と思いながら私は読みました。これじゃ、芸能界に憧れて挑戦する若者があとを絶たないのも頷けます。
芸能人という職業は、一般大衆に夢を見させるのが仕事ですから、エリーさんのような暮らし方が芸能人としては正解なんでしょうね。いやはや、才能がある人が羨ましい。