役人時代を思い出させるニュースがありました。
役所と言う所は何をするにも書類が必要で、そのため役人は一日の大半を書類作成に費やしています。
そこでは言葉選びが大事で、分かりやすい言葉が最善というわけではありません。たとえば、行き当たりバッタリの対応をすることをそのまま、
「なお、今後の対処方針としては行き当たりバッタリとしたい」
なんて書いて上司に提出しても怒られるだけなので、
「情勢を注視しつつ、柔軟な対応をしたい」
と頭で変換して文書にするわけです。
さて、こんな不毛な日々を思い出させてくれたニュースとは日本オリンピック委員会が東京オリンピック招致のさいに、招致に関わる決定権を持つ人物の親族に2億2千万円を渡していたというものです。
私ならこれを
「賄賂を渡した」
と言葉にするところですが、日本オリンピック委員会は
「コンサルタント料を払った」
と変換していました。
役所ではこのような言葉遊びにやりがいを感じて取り組んでいる同僚もいましたが、私は空しくなるだけだったんですよねぇ。