瀧羽麻子さんの【うさぎパン】という本の中に心に残る言葉がありました。勉強が嫌いな高校生が家庭教師の大学院生に、学校の勉強は生きて行くのに必要なのか質問するのですが、大学院生はしばらく考えて、
「必要なものしかなかったら、世界は殺風景だと思う」
と答えるのです。
昔、花の苗を植えていたら、
「そんな食べられないものを育てて、なんの役に立つんだ?」
と人から言われたことがありました。そのときは上手く答えられず、愛想笑いだけしておいたのですが、うさぎパンの大学院生のように答えればよかった。
うつ病になって職場に居場所がなくなり、自己都合退職してから6年目。就活するも二百社以上から不採用通知を受け取り、40歳過ぎてからの就職はとても難しいという現実を実感し、だったら、
『自分で何かを始めなきゃ』
とは思うのですが、何か思いつくたびに、
『そんな一円にもならないことしてどうする』
と自己否定してしまいます。
そんな風に考えていたら、殺風景な人生になってしまうと頭ではわかっているんですけどね・・・