うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

天晴れアヒルバス

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山本幸久実業之日本社
☆☆☆
【ある日、アヒルバス】の続編です。本作には【ある日、アヒルバス】のエピソードが数か所出てくるので、まだ読んでいない方は【ある日、アヒルバス】を読んでから、【天晴れアヒルバス】に挑戦しましょう。

 

【ある日、アヒルバス】では23歳だった高松秀子が、本作では30歳になっています。正社員のバスガイドでは社内で2番目のベテランです。職場での立場も変わり、責任ある仕事を任されています。

 

秀子が教官となって育てた後輩バスガイドたちも立派に独り立ちし、ときには秀子に焦りを感じさせるほどバリバリ仕事に励んでいます。

 

後輩たちの活躍に焦る秀子ですが、2番目のベテランなので後輩たちのようにバスガイドだけに専念できるわけではありません。問題社員の教育係に任命されたり、バスガイドたちのローテーションを決めたり、後輩たちの相談を聴いて経営幹部にかけあったり、キャラクター商品の企画も考えなくちゃいけないし、と中堅どころとして大忙しの毎日です。

 

『映画のヒロインなら仕事と恋に大忙しの年齢なのに、私はいつまでたっても仕事で忙しいだけだヨ』

 

と愚痴っぽくなることもあります。

 

そんな秀子ですが、お客さんの喜ぶ顔を見ると悩みなんて吹っ飛んでしまうのです。秀子がお客さんを笑顔にし、そんなお客さんの笑顔が秀子を笑顔にする。バスガイドが天職の秀子の物語です。

 

【ある日、アヒルバス】を面白いと感じた方は絶対に読んで下さい!

 

~実写化を考えている方へお願い~
【ある日、アヒルバス】は、あるテレビ局によって実写化されました。しかし、原作で23歳のヒロインにキャストされたのは40過ぎのバツイチ女優でした。原作を読んでファンになった方々で、このキャストに納得された方は一握りだったのではないでしょうか?少なくとも、私はガッカリでした。
【天晴れアヒルバス】もとても楽しい小説で、秀子と後輩の交流など感動的なシーンもあり、実写化されるのが楽しみです。ぜひとも、今度は原作に忠実に28~32歳くらいの女優さんを起用して下さい。ちなみに、私の希望は新垣結衣さんです。