今週、印象に残るニュースがありました。
東京都がオリンピックを開催する自治体に開催費用の一部を負担するように求めたことです。
それまで、満面の笑みで、もみ手をしながらオリンピックの誘致をしていた東京以外の知事さんたちが豹変し、苦虫を噛み潰したような顔で、
「オリンピックに使う予算はない」(埼玉県知事)
「東京都が誘致したオリンピックなんだから、東京都の予算で全額賄うべき」(千葉県知事)
とすぐさま、コメントされました。まるで、借金を申し込みに来た浪費家の親戚を扱うような態度でした。まぁ、言っていることに筋は通っているのですが、それまでの態度とあまりに違うので、あきれるのを通り越して笑ってしまいましたけれど。
これまで東京都は、
「会場が足りないので貸してください。お金ならあります。」
と言っていたので、他人のお金で公共工事をしてもらえ、地元の土建屋さんが潤って、そのうちの一部をキックバックしてもらえる地方自治体の政治家たちは熱心に誘致活動をしていたわけですが、今になって当てが外れてしまったわけです。
うすうす分かっていましたが、オリンピック競技会場の誘致に奔走する地方自治体の政治家たちが、ひょっとすると無私の心でオリンピックに集う若者たちを支援したいと思っているのかもしれない、とチョットだけ期待をしていたので、分かりやすい反応に
『やっぱ、金かぁ』
とため息交じりにぼやいてしまいました。
金の切れ目が縁の切れ目ですね。