一年前から弦楽合奏教室に通っています。続ける自信がなかったので、今までブログに書かなかったのですが、一年経ったので思いを綴ることにします。
無職で収入がないため、私は寂しくても外出をひかえていました。しかし、図書館にある掲示板に、1時間1,500円の弦楽合奏教室の募集が掲示されてました。
【安い!】
とまず思ったのですが、昔、通っていたオケの指揮者がとても怖い人で、ずいぶんと絞られたため、
「うつ病の私が、厳しい指導についていけるか?」
と心配になり、一月ほど迷いました。それでも、就活は三百連敗だし、これ以外に孤独を解消する方法はないと決断し、入会しました。
先生は音大でバイオリンを勉強された40代の女性で優しくて、叱るよりもほめて伸ばす教育方針だったので安心しました。
平日の午前中ということもあり、仲間は60歳以上の方ばかりです。みなさん、初心者なので課題曲は小学校唱歌みたいな曲ばかり、かつて発表会でクライスラーのプレリュードとアレグロを演奏した私にしてみると実力の三割くらいで弾けるので、かつてのオケのように仲間から舌打ちされる心配もないので安心です。
これで、仲間たちと音楽の話でも出来たら良かったのですが、老人たちが一番盛り上がる話題って、病気の話題なんですね。次が孫自慢です。これは想定外でした。
私は、認知症の母親の介護をしていて、病院の付き添いで疲弊しているので病気の話やどこの医者が良いか、なんて話はウンザリなんです。それと、私は独身・子供なしなんで、孫自慢はまったく興味ありません。
それじゃ、先生とお喋りすればいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、指導の優先順位からすると初心者を優先せざるを得ないため、私はレッスン中ほったらかしです。レッスン後も質問攻めにあう先生に私が話しかけるスキはありません。毎回、「こんにちは」と言って音楽室に入室し、興味がない話題にお愛想の返事をして、「お先に失礼します」と言って帰宅するだけです。
私はメロディーを弾きたいのですが、楽譜を読めない人ばかりなのでセカンドをできる人が足りないため、ずっと伴奏をやらされているし・・・。
「こんなに人がいるのに、誰とも気持ちが通じない」
と落ち込んでいます。家で認知症の母といても孤独だし、貴重なお金を払って参加している合奏教室でも孤独。どうしたら良いのでしょう?途方に暮れています。