新聞が読者から労働組合について意見をつのり、それが掲載されていました。
私は、15年ほど前に書記長(組合のナンバー2)をやったことがあり、当時のことを懐かしく思い出しました。
たくさんの意見が載っていたのだけれど、私が当時体験したことが見当たらなかったので、誰も読まない辺境のブログに書いておこうかな、と思います。
私の職場でも派遣職員が年々増えていました。そして、派遣職員は組合に加入しないため、労働組合の組織率は低下していました。労働組合の力の源は組織率です。新聞記事には、
「現在、働く人の四割が非正規雇用です。非正規雇用の地位向上のために努力しなければ、労働組合に未来はありません。」
と意見が上がってました。この意見、私が書記長をやっていたときにも議題になっていたんです。でもね、
「組合費を払わない、組合の手伝いもしない、そんな人のために運動するの?義務を果たさず、権利ばかり主張する人のために働くのは嫌。」
って意見が必ず出ちゃうんです。
一人で会社に意見しても無視されて終わりか、最悪、クビになってしまうので労働者は団結する必要があると思います。でも、職場が正規職員と非正規職員に分断されている現在では、働く仲間が一致団結して会社と戦うなんて夢物語ですよね。
そんなわけで、労働組合の組織率が低下する間は、一部の優秀な人を除いた労働者全体としては働きにくい世の中になっていくんじゃないかと思っています。