母が亡くなって2年が経ちました。やっと、母の遺品整理がひと段落しました。
本当にたくさんの物があって、一度に捨てると近所に目立ってしまうので少しずつゴミの日に捨ててきたのです。
母は子供のころたいへん貧乏で、小学校に通っていたころ、学校指定のカバンを買ってもらえず、丈夫な布を縫い合わせて作った袋で6年間過ごしたそうです。そんな子供は母しかおらず、
「お金がないってことは惨めなことだよ」
が口癖でした。物がなかった子供時代を過ごした反動で、お金を稼ぐようになったら家の中を自分の好きな物でいっぱいにしたいという夢がありました。そして、家の収納ギリギリまで物を貯め込む結果になったのだと思います。
しかし、家具については無料で捨てることができないので、空になった洋服ダンスが7つもあります。前にポストに入れられていた不用品の引き取り業者のチラシでは、
《タンス1つ3千円から》
となっていましたが、3千円は小さなタンスでしょうから、うちの大きな衣装ダンスではいったいいくらかかるのやら…。これについては私の努力でどうにもならないので、必要にせまられるまで放置するつもりです。
でも、場所ばかり取るので邪魔なんです。物は買うよりも捨てる方が難しいですね。物を買うときには、不要になったとき、どうやって捨てるのかまで考えて買うクセをつけた方が良いと思います。
今の若い人たちは、
《物を所有する=富の象徴》
と思わないんじゃないでしょうか。必要最低限の物だけ所有して、ガラ~ンとした部屋でスッキリ暮らしている人をネットでお見掛けすると、私は憧れます。だれか、うちのいらなくなったタンスをタダであげるから、持って行ってくれないかなぁ。