中村恒子、すばる舎
☆☆☆
80歳を過ぎても現役で精神科医をされている中村恒子さんが、経験を通して感じたことを本にされたものです。
こういった本のことを【自己啓発本】というのでしょうか。
私が自己啓発本に持っているイメージは、
「話が突飛すぎて、参考にならない」
でしたが、この本はなんとなく気になっていて、つい買ってしまいました。
読み終わっての感想ですが、当たり前のことしか書いてません。
・仕事は生きていくためのお金をかせぐため。ただそれだけで十分。
・忙しくて子供に時間をさけなくとも、愛情をそそげば真っ直ぐ育つ。
・一人で生まれ、一人で死んでいく。結局、人間は孤独。
・自分は自分、人は人。完璧に気が合う人なんていない。
・人付き合いは、距離感がすべて。つかず離れず。
・人生は、運の要素も強い。
まだ他にもたくさんためになることが書かれています。こういったことは、長く生きた人ならモヤモヤと心に思っているものですが、案外、言語化されていないものです。そういったモヤモヤをこのように優しい言葉で語りかけるように説かれると自然と腹に落ちてきます。
一つのお話が10分以内で読めるので、寝る前に適当に本を開いて一話読んでから寝るなんて使い方が良いと思います。
当たり前のことが普段できてないから不満や不安がたまるんだなぁ、と気づかせてくれる本です。