うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

どきどきフェノメノン

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森博嗣、角川文庫

☆☆☆

ブコメディーです。

主人公の窪居佳那は大学院の博士課程に在籍する24歳です。指導教官に片想いをしています。正面突破で告白することができず、ストーカーのようなことをしています。

 

悩みはお酒を飲むと記憶をなくすこと。しかも、ただ記憶をなくすのではなく、その間は同席した人たちの証言によるとハイテンションになっているだけで、正常に周りの人たちと会話して、歩いたり走ったりしているとのこと。正気に戻ったとき、見ず知らずの人の家でお風呂に入っていたりするので、自分自身がおそろしくなっています。

 

女子力は低いと思うのだけど、なかなか容姿が良いようで、同じ研究室の男子二人からアプローチされています。しかし、これを面倒くさいと思っています。

 

自分の恋愛でも、他人の恋愛でも、恋愛に関することとなると血が騒ぎ、このときのドキドキ感の中毒になっているようで、物語の最初から最後までずっと暴走しているので、ラブコメが好きな人にはお勧めです。

 

たしかに博士課程の学生は時間に縛られることがありませんが、こんなに恋愛にかまけていたら博士になれないと思います。でも、そこは小説ってことで大目に見てください。