うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

月謝1万6千円

私は42歳のときにうつ病になり、国家公務員を自己都合退職しました。3年くらい療養し、再就職活動しましたが、3百通の不採用通知を受け取り、就活をやめました。

 

就活してた期間に、私の苦戦を見かねたハローワークの職員が、

 

「あなたにピッタリのお仕事です」

 

と推薦してくれた仕事がありました。それはショッピングモールの屋外駐車場で交通整理をするアルバイトでした。時給は1千円くらいだったと思います。

 

「4月や10月はイイけれど、8月や1月は過酷な仕事だなぁ」

 

と思って断りました。

 

断ったんですが、このことはずっと記憶に残る出来事になりました。貯金を切り崩しながら生活している私は、無駄遣いしそうになると、

 

「今ある貯金がゼロになったら、屋外駐車場で交通整理しなければならない」

 

と頭の中で警報が鳴るようになったのです。

 

話が変わりますが、近所のショッピングモールに入っている音楽教室が生徒募集のために、教室の先生がイベントホールで20分のミニコンサートを開催しました。無料だったので、聞きに行ってきたのですが、イベントが始まる前に楽器屋さんの店員から渡されたチラシを見て驚愕!

 

【月3コマ、1コマ30分、月謝1万6千円!!!】

 

コンサート中、その金額が頭の中をグルグル回ってしまい、

 

「目の前でバイオリンを演奏している先生に習おうと思ったら、私はこの建物の外で赤色灯を16時間振って交通整理しなきゃいけないんだなぁ・・・」

 

とそればかり考えて、音が頭に入ってきません。もちろん、入会するなんて考えられません。そんな贅沢な習い事は経済的破滅が確実です。こんな惨めな気持ちになるくらいなら、コンサートに行かなきゃよかったと、その日はずっと後悔しっぱなしでした。

 

結論:音楽はお金持ちの道楽