貧乏・節約ブログを見ていたら、
「お金なんて使わなければただの紙切れじゃん。貯めこむ奴の気が知れない。」
と書き込んでいる人がいて、こういう人たちがタケナカヘイゾウに騙されちゃったんだよな、と残念な気持ちになりました。
コイズミ政権時代、コイズミ首相の右腕だったタケナカヘイゾウも次のようなことを言ってました。
①規制緩和すると経済格差は広がる。
②しかし、お金は使わなければ何の役にも立たないから、お金持ちはいずれ貯め込んだお金を使う。
③そのようにして使われたお金は庶民のもとに回ってくる。
とくに③は【トリクルダウン】と言われ、コップに一杯になった水が滴り落ちるようにしてお金が底辺階級にも恩恵を与えるという学説になりました。
①について、異論を唱える人はいないと思います。では、②と③は?この部分が嘘だったんです。あのころの日本にはタケナカヘイゾウの嘘を信じた人がたくさんいたんです。
1700年代に活躍した経済学者のアダム・スミスは次のように言ってます。
【世間は金持ちを尊重し、偉人として認識する】
タケナカヘイゾウなんかよりもずっと昔に、世の中の真理にたどり着いた人がいたんです。やっぱり勉強しなきゃいけません。
資本主義社会では、お金は力の源泉です。お金があればあるほど発言力が高まります。その辺の庶民がどんなに不平不満を言っても誰も耳を貸さないけど、ユニクロのヤナイ氏やトヨタ自動車のトヨタ氏が発言するとニュースになります。だから、この真理を知っているお金持ちはトリクルダウンなんてしません。資産が増えるほどに世間から尊重されるようになるんですから。
自分で規制緩和して、設立可能になった人材派遣会社の幹部になり、経済的成功をおさめたタケナカヘイゾウは、ある対談で次のように言ってました。
「才能のない人間が、努力もせずに上を向いてお金が滴り落ちてくるのを待っているとしたら、それはよほどの楽天家か、ただの馬鹿だろう」
今でもトリクルダウンを信じて、
「金は天下の回りもの」
なんて言っているそこのあなた!お金なら回ってきませんよ。