うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

何でもしてくれるロボットができたら、人間は何をすればイイのか

私は人工知能は成長産業だと考えていて、2017年1月26日に

 

【グローバルAIファンド】

 

という投資信託を買ったのをかわきりに人工知能への投資を続けています。そのため、人工知能関連のニュースはもれなくチェックしてます。

 

2022年11月からChatGPTという人工知能が公開され、全貌が明らかになるにつれて驚きは大きくなるばかりです。

 

私が54年間生きてきて、イノベーションと感じることが3回ありました。順番にあげると、Windowsを初めて使ったとき、インターネットに初めて接続したとき、iPhoneを初めて見たとき、です。

 

ChatGPTは確実に私の人生の中で4番目のイノベーションです。

 

文部科学省もこのことを重大視して、小学校で実験的にChatGPTを取り入れた授業を行いました。ChatGPTを道徳の授業で使ったあと、先生が、

 

「みんなは、ChatGPTをこれからも使いますか?」

 

と質問し、クラスで話し合いをさせました。その中に反対意見で、以下のように言った女の子がいて、私は驚きました。

 

「私は使いません。そのわけは、ChatGPTに頼る生活に慣れてしまうとChatGPTなしで生きられなくなってしまうからです。」

 

ChatGPTが公開されるより前に子供電話相談室で、小さな子供から、

 

「何でもしてくれるロボットができたら人間は何をすればイイの?」

 

という質問が出ました。回答者は養老孟司さんだったのですが、

 

「まず、僕の考えを言うよ。何でもしてくれるロボットは作ったらダメだ。僕は医者だったんだ。病院で働いていると延命のために機械につながれている人の治療をすることもあるんだ。そんな人を見ていると不自由で可哀そうだな、と思ってたんだ。何でもしてくれるロボットに頼り切って生きる人は機械につながれて生きる人と似てないかな?はたして、その人はロボットがない所で生きていけるかな?ロボットなしで生きられない人は不自由じゃないかな?」

 

また、次のような話もしました。

 

「ロボットを作った人のことも考えないといけないよ。ロボットを作った人はお金儲けのためにロボットを作ったんだ。だから、何でもしてくれるロボットはきっと無料じゃないよ。ロボットを使い続けるためのお金を用意しなくちゃいけない。そのために、あなたは働かないといけないね。そのことは、あなたを自由から遠ざけることになるよ。」

 

このように、小学生の女の子と養老孟司さんの考えがあまりに似ていたので驚きました。知の巨人と尊敬される養老先生と同じ答えにたどり着く小学生は将来が楽しみです。

 

それはさておき、急速に利用者を増やすChatGPTですが、これは養老先生が作ってはいけないと言っていた《何でもしてくれるロボット》じゃないのか、と思わずにはいられないのは私だけでしょうか?

 

とは言え、54歳で独身の私は孤独な老後をどうするか不安になっており、その解決策として雑談できるAIの発売を望む者なので、ChatGPTは希望の光でもあります。

 

ChatGPTは人間を不自由にする悪魔か、はたまた孤独な老人を救うAIへの扉を開ける天使か、これからも注視していく必要があります。