新聞を読んでいたら、小学生のなりたい職業ベスト10が紹介されてました。
その中で、私の目をひいたのが女の子があげていた《事務員》という職業です。まぁ、小学生ですから具体的なことなど分からず言っているのでしょうが、
「君たちが社会に出るころには事務員さんは絶滅危惧種だよ」
と私は気の毒に思いました。
私が国家公務員になった1991年当時、総務課は役所の中で一大勢力でした。しかし、私が自己都合退職した2011年には91年当時の4分の1くらいの人数でやってました。
私が国家公務員を過ごした20年間は【IT革命】と呼ばれる時代と一致していて事務室に次々とコンピューターが入ってきました。そして、コンピューターが一番得意なことは数字を扱うことなんです。そんなわけで、総務課が人員削減の標的になってしまった結果です。
私が辞めたころでも、勤務時間管理、給与計算、物品請求などの仕事は完全に自動化されていて、それぞれの部門にコンピューターシステムが正常に動いていることを確認する職員が1名いるだけで、その1名もヒマそうでした。
今はあの頃からさらに10年以上経ってますから、もっと合理化されているはずです。決められたことを決められた通りにするだけの仕事はコンピューターに置き換えられていくし、たとえ残ったとしても最低賃金の労働として存在するだけでしょう。
私は、今の小学生が社会人になるころは本当にたいへんな時代になっていると想像しています。