政府が国民を啓発する目的で流しているテレビコマーシャルで、高齢になってからコンピュータープログラムを勉強してゲームを開発し、アップルコンピュータから表彰されたお婆さんが、
「とにかくバッターボックスに入ってバットを振ることですよ。バットを振らなきゃヒットは生まれないんですから」
と言ってました。
たしかに、伊能忠敬のように人生の晩年になってから歴史に足跡をのこした人物もいますが、すべての高齢者に推奨するのはいかがなものでしょう。
これから資産形成しなければならない若年層は嫌でもバッターボックスに立たなければなりませんが、高齢者は何もしないという選択肢もアリだと思います。
だって、バットを振って三振ならまだ良いけれど、デッドボールで怪我したらどうします?若者なら回復するかもしれませんが、高齢者ならそのまま寝たきり老人かもしれません。
気を付けておかなければいけないことは、
《この世は何をするにも金がいる》
ということです。リタイア後、年金以外の収入がない老人は無計画に貯金に手を付けるべきじゃありません。何かしら始めてみて、夢中になって貯金を使って、気が付いたら貯金ゼロなんて笑えません。
お金の使い道に悩んでいる人は別にして、普通の高齢者は何もしないでいることも立派な選択肢です。